箕面市議会 > 2001-03-28 >
03月28日-04号

  • "特別会計公共下水道事業費予算日程"(/)
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  1. 箕面市議会 2001-03-28
    03月28日-04号


    取得元: 箕面市議会公式サイト
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    平成13年  2月 定例会(第1回)               第1回箕面市議会定例会継続会会議録3月28日(水曜日)◯出席議員    1番  田代初枝君          14番  黒山政之君    2番  牧原 繁君          15番  斉藤 亨君    3番  増田京子君          16番  布 邦夫君    4番  牧野直子君          17番  石田良美君    5番  上島一彦君          18番  上田春雄君    6番  神田隆生君          19番  内海辰郷君    7番  名手宏樹君          20番  牧野芳治君    8番  林 恒男君          21番  北口和平君    9番  二石博昭君          22番  谷 茂男君   10番  西田隆一君          23番  松本 悟君   11番  藤井稔夫君          24番  大越博明君   12番  中川善夫君          25番  八幡隆司君   13番  永田吉治君◯欠席議員   なし◯説明のため出席した者の職氏名 市長      梶田 功君    水道事業管理者 清田栄紀君                  監査委員 助役      芝 寅勇君            上西利之君                  事務局長                  農業委員会 助役      横尾 巖君            稲治 昂君                  事務局長                  選挙管理委員会 収入役     寺内 勇君            佐藤昭夫君                  事務局長 総務部長    奥野三十四君   教育次長    清水朝一君 競艇事業部長  田中征男君    学校教育部長  河野保子君                  生涯学習 市民生活部長  大谷和雄君            清水義雄君                  推進部長 健康福祉部長  仲野 公君    市立病院長   岩田吉一君                  市立病院 都市計画部長  芝山邦雄君            忽那 正君                  事務局長 建設部長    梶田靖彦君    消防長     木村忠利君 出納室長    熊井 稔君    水道部長    平野忠志君 教育長     中垣芳隆君◯出席事務局職員 事務局長    中野 豊君    議事課課長補佐 辻 広志君 次長      上野信一君    議事課総括主査 西川和彦君◯議事日程(第4号) 平成13年3月28日 午前10時開議日程第1  会議録署名議員の指名日程第2  第13号議案 ボートピア姫路におけるモーターボート競走施行に伴う場外発売事務の委託に関する協議の件日程第3  第14号議案 モーターボート競走施行に伴う場外発売事務の委託に関する協議の件日程第4  第15号議案 モーターボート競走施行に伴う場外発売事務の委託に関する協議の件日程第5  第16号議案 モーターボート競走施行に伴う場外発売事務の受託に関する協議の件日程第6  第17号議案 モーターボート競走施行に伴う場外発売事務の受託に関する協議の件日程第7  第18号議案 モーターボート競走施行に伴う場外発売事務の受託に関する協議の件日程第8  第19号議案 モーターボート競走施行に伴う場外発売事務の受託に関する協議の件日程第9  第20号議案 モーターボート競走施行に伴う場外発売事務の受託に関する協議の件日程第10 第22号議案 箕面市職員の再任用に関する条例制定の件日程第11 第23号議案 箕面市職員退職手当条例等改正の件日程第12 第24号議案 箕面市職員定数条例改正の件日程第13 第25号議案 箕面市一般職の職員の給与に関する条例改正の件日程第14 第26号議案 箕面市公共料金支払基金条例制定の件日程第15 第51号議案 箕面市職員退職手当条例改正の件      (総務常任委員長報告)日程第16 第27号議案 箕面市環境保全条例改正の件日程第17 第28号議案 箕面市立瀬川駐車場条例改正の件日程第18 第29号議案 箕面市病院事業の設置等に関する条例改正の件      (民生常任委員長報告)日程第19 第21号議案 市道路線の認定及び廃止の件日程第20 第30号議案 箕面市建築審査会条例制定の件日程第21 第31号議案 箕面市報酬及び費用弁償条例改正の件日程第22 第32号議案 箕面市証明その他の手数料条例改正の件日程第23 第33号議案 箕面市都市景観条例改正の件日程第24 第34号議案 箕面市建築基準法施行条例改正の件日程第25 第35号議案 箕面市住宅移転資金等貸付条例廃止の件日程第26 第36号議案 箕面市立自動車駐車場条例改正の件日程第27 第37号議案 箕面市火災予防条例改正の件日程第28 第38号議案 箕面市水道事業運営審議会設置条例改正の件      (建設水道常任委員長報告)日程第29 第40号議案 平成12年度箕面市一般会計補正予算(第6号)日程第30 第41号議案 平成12年度箕面市特別会計競艇事業費補正予算(第2号)日程第31 第42号議案 平成12年度箕面市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第5号)日程第32 第43号議案 平成12年度箕面市特別会計老人保健医療事業費補正予算(第5号)日程第33 第44号議案 平成12年度箕面市特別会計介護保険事業費補正予算(第3号)日程第34 第45号議案 平成12年度箕面市病院事業会計補正予算(第4号)日程第35 第46号議案 平成12年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費補正予算(第3号)日程第36 第47号議案 平成12年度箕面市特別会計小野原西土地区画整理事業費補正予算(第3号)日程第37 第48号議案 平成12年度箕面市特別会計公共下水道事業費補正予算(第4号)日程第38 第49号議案 平成12年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費補正予算(第3号)日程第39 第50号議案 平成12年度箕面市水道事業会計補正予算(第3号)      (総務常任委員長報告)      (文教常任委員長報告)      (民生常任委員長報告)      (建設水道常任委員長報告)日程第40 第1号議案  平成13年度箕面市一般会計予算日程第41 第2号議案  平成13年度箕面市特別会計財産区事業費予算日程第42 第3号議案  平成13年度箕面市特別会計競艇事業費予算日程第43 第4号議案  平成13年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算日程第44 第5号議案  平成13年度箕面市特別会計老人保健医療事業費予算日程第45 第6号議案  平成13年度箕面市特別会計介護保険事業費予算日程第46 第7号議案  平成13年度箕面市病院事業会計予算日程第47 第8号議案  平成13年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費予算日程第48 第9号議案  平成13年度箕面市特別会計小野原西土地区画整理事業費予算日程第49 第10号議案 平成13年度箕面市特別会計公共下水道事業費予算日程第50 第11号議案 平成13年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費予算日程第51 第12号議案 平成13年度箕面市水道事業会計予算      (総務常任委員長報告)      (文教常任委員長報告)      (民生常任委員長報告)      (建設水道常任委員長報告)日程第52 交通対策特別委員会経過報告の件      (交通対策特別委員長報告)日程第53 大規模地域整備開発特別委員会経過報告の件      (大規模地域整備開発特別委員長報告)日程第54 報告第8号  専決処分の報告の件日程第55 請願第1号  今宮南地区建設予定の高層マンションの審議に関する請願日程第56 常任委員会の所管事項に関する事務調査の件日程第57 議員提出議案第3号 水と緑の健康都市にかかる処理策の見直しを求める意見書日程第58 一般質問---------------------------------------     (午前10時 継続開議) ○議長(中川善夫君) ただいまより平成13年第1回箕面市議会定例会継続会を開議いたします。 この際、諸般の報告をいたさせます。事務局長中野 豊君 ◎事務局長(中野豊君) まず、議員の出席状況をご報告申し上げます。 本日は全員出席でございます。したがいまして、本日の出席議員は25名で、議会は成立いたしました。 次に、本定例市議会継続会に付議される事件の説明員をご報告申し上げます。  (以下報告) ○議長(中川善夫君) 次に、日程第1、「会議録署名議員の指名」を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第117条の規定により、議長において3番 増田京子君及び23番 松本 悟君を指名いたします。 次に、日程第2、第13号議案「ボートピア姫路におけるモーターボート競走施行に伴う場外発売事務の委託に関する協議の件」から日程第15、第51号議案「箕面市職員退職手当条例改正の件」まで、以上14件を一括議題といたします。 以上14件に関し、委員長の報告を求めます。総務常任委員長 西田隆一君 ◆総務常任委員長(西田隆一君) おはようございます。さきの本会議において当総務常任委員会に付託されました諸議案のうち、ただいま議題となりました条例案件等14件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果について順次ご報告申し上げます。なお議案の審査につきましては、去る3月15日午前10時より当委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 最初に、第13号議案「ボートピア姫路におけるモーターボート競走施行に伴う場外発売事務の委託に関する協議の件」」から第20号議案「モーターボート競走施行に伴う場外発売事務の受託に関する協議の件」まで、以上8件につきましては相関する議案であるため、一括して審査いたしたものであります。 以上8件につきましては、一部委員より、ボートピア施設は射幸心をあおるものであり、売り上げ至上主義となっている。また、場外発売事務の委託・受託に関しては、売上高に対して相当の経費もかかり効果が薄いとの反対意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第22号議案「箕面市職員の再任用に関する条例制定の件」につきましては、本条例制定の趣旨及び再任用に際しての基準を問われたほか、再任用後の勤務形態と定数との関係、今後の退職予定者の推移と再任用希望者全員が雇用できるのかどうかの見通し、再任用職員の仕事内容と仕事創出のあり方についての質疑が交わされるとともに、再任用職員の経験を生かせる職場づくりや意欲向上策、再任用職員の処遇のあり方と職場での受け入れ態勢などについて質疑、要望がありました。 また関連して、早期退職制度の総括と早期退職した職員の処遇実態に対する認識、同趣旨の制度に関する民間企業との格差に対する認識、及びポストレス時代に対応した役職定年制導入の考え方などについて質疑、要望がありましたが、本件につきましては原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第23号議案「箕面市職員退職手当条例等改正の件」につきましては、退職手当その他の勤務条件に関して、再任用職員と一般職員との比較、再任用職員における常時勤務と短時間勤務との相違点を問われるとともに、再任用職員に係る勤務条件の改善についての要望がありましたが、本件につきましては、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第24号議案「箕面市職員定数条例改正の件」につきましては、職員定数に関する基本的考え方及び現職員数と定数条例との関連のほか、今回の定数改正と財政健全化計画案に基づく職員削減見込み数との関連、事務事業の見直しなど定数削減以外の人件費抑制策の取り組み状況、職員削減による市民サービスへの影響に対する認識、適正な職員構成を確保するため、退職者不補充原則の見直しなどについて質疑が交わされました。 また関連して、水と緑の健康都市に係る府の処理策への対応などに従事する要員確保及び体制整備などについて質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、職員定数のあり方についての考え方が間違っているとして反対意見が提出された一方、基本的には職員は減らしていくべきであるし、職員配置のアンバランスや体質改善に向けて現状把握や外部チェックの導入など改革への努力を期待するとの賛成意見、職員実態に応じて毎年職員定数を改正するのが当然であり、職員数が変われば条例改正の提案がなされることを期待するとの賛成意見、職員実数と乖離した条例が放置されていることは怠慢であり、今回これが是正されたことを評価するとの賛成意見がそれぞれ提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第25号議案「箕面市一般職の職員の給与に関する条例改正の件」につきましては、新たに設けられる資格職の配置予定及びポストレス、行政のスリム化の中での資格職の位置づけを問われるとともに、事務執行の見直し、事務改善など資格職活用方策の検討状況と今後の方向性、並びに再任用職員に関して退職時と再任用時における任用格付けのあり方について質疑が交わされるとともに、関連して、職員の意欲向上を図るため、勤勉手当に査定制度を導入することなどについての質疑、要望がありましたが、本件につきましては原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第26号議案「箕面市公共料金支払基金条例制定の件」につきましては、本基金制度導入を検討するに当たっての財務会計システムのリース期限及びシステムの再構築に関する検討との関連なり整合性、並びに光熱水費節約の対応方策などについて質疑、要望がありましたが、本件につきましては原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第51号議案「箕面市職員退職手当条例改正の件」につきましては、異議なく原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当総務常任委員会に付託されました条例案件等14件につきましての審査経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(中川善夫君) これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております14件のうち、日程第2、第13号議案から日程第9、第20号議案まで、以上8件に対し、これより一括して討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。14番 黒山政之君 ◆14番(黒山政之君) 第13号議案「ボートピア姫路におけるモーターボート競走施行に伴う場外発売事務の委託に関する協議の件」より、第20号議案「モーターボート競走施行に伴う場外発売事務の受託に関する協議の件」までに関する議案について、関連議案でもあり、一括して反対討論を行います。 ボートピア姫路における場外発売事務を尼崎市に委託しようとするものでありますが、私ども日本共産党箕面市会議員団は、ボートピア姫路が建設されたときから、全国的に初めてのボートピア建設でありましたが、競艇事業の拡大につながるものだとして反対をしてまいりました。このボートピアという専用舟券売り場はその後全国各地に建設の動きがありますが、今日現在13カ所において開設されております。しかし、各地において地域関係住民の反対運動によって計画がとんざしているところも数箇所あると聞いております。先般も北海道の釧路のように、閉鎖を余儀なくされたところも出ているのであります。ボートピア姫路ボートピア新開地も、地域住民との関係において問題がないわけではありません。既成の事実となっており、地域の住民も仕方なく認めざるを得なくなっているのが現状であります。このようなボートピアにおいて、尼崎市に業務を委託して舟券を発売してもらって売り上げを図るということについて、決して賛成できるものではありません。また、ボートピアなどによる舟券発売は射幸心をあおるものであり、賭博性だけを求めるものになっております。最近の売上状況は、ボートピアと電話投票による発売は増加する一方で、本場の売上額も売上率も低下しているのが現状であり、この問題点をどのように感じておられるのでしょうか。 大阪府下においても、東大阪市内においてボートピア建設が出されておりますが、全国屈指の競艇場を有する本市として慎重な姿勢が求められると考えるのであります。これらの点からも、ボートピア姫路における舟券発売事務の委託は賛成しがたいということであります。 また、場間場外発売の委託事務及び受託事務の協議に関しても、競艇事業そのものについて反対の態度をとりながらも、私どもは現在住之江競艇場にかかわっている数千人の人々が働いておられる実態は無視できないものと考えております。箕面市が場間場外の舟券発売によって全く利益がないとは申しませんが、もっと本場における事業を大切にするべきではないでしょうか。 日常の一般レースにおいて赤字を出しながら、ビッグレース頼みの経営のやり方が競艇全体を衰退させている一つの原因ではないかと考えております。このようなビッグレース優先、売上至上主義に拍車をかけるような3連式などの舟券の発売のやり方にも、競艇事業が公営事業と言いながら、ますます地方自治体にとってその公共性をなくし、商業主義とギャンブル性を強めるものであると言わざるを得ません。そういう意味でも賛成することはできないということであります。 以上、反対討論といたします。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。(“はい、議長”の声あり)11番 藤井稔夫君 ◆11番(藤井稔夫君) 第13号議案から第20号議案まで、一括して賛成討論といたします。 本市の競艇事業は、昭和29年から理事者とわれわれ先輩議員、関係者によって開始され、今日まで50年近くの長きにわたり営々と続けてきた事業であります。競艇からの収益で下水道の普及、市民病院の建設等、都市基盤施設整備が行われ、市民生活の向上に大きく貢献したことはご承知のとおりであります。私は、自主財源である競艇収益があればこそと考えております。ところが、昨今の景気の低迷等による売り上げは平成2年度の1,200億円台を最高に年々下がり続けており、平成13年度においては約半額の665億円と見積もられ、議会としてもこのような状況から脱却するためにも、理事者に対して積極的な増収策について側面的に協力していかなければならないと思うところであります。8大特別競走の誘致をはじめ、広域発売の推進など、本場だけの売り上げ向上のみならず、健全娯楽として全国のファンに楽しんでいただき、24の競走場、ボートピアがお互いに協力し合って売り上げアップを図る努力を積極的に展開していただくとともに、汗と知恵を出し合って、経費の削減・抑制にあらゆる角度から検討を加えられ、この大変な時期を乗り越え、競艇事業を今後とも存続・発展していただけることを期待し、賛成討論といたします。 ○議長(中川善夫君) ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第13号議案「ボートピア姫路におけるモーターボート競走施行に伴う場外発売事務の委託に関する協議の件」から、第20号議案「モーターボート競走施行に伴う場外発売事務の受託に関する協議の件」まで、以上8件を一括採決いたします。 以上8件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上8件をそれぞれ委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって、以上8件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第10、第22号議案についてこれより討論に入ります。討論はありませんか。(“はい、議長”の声あり)4番 牧野直子君 ◆4番(牧野直子君) 無所属クラブの牧野直子でございます。 第22号議案「箕面市職員の再任用に関する条例制定の件」に反対の討論をいたします。 私たち無所属クラブとしての結論を導き出すまでかなりの議論と調査に時間がかかり、発言通告なしの討論となってしまいました。ただいま議長の許可をいただきましたので、意見を述べます。 高齢社会の進展に伴い、年金の受給資格が現行の60歳から65歳まで段階的に引き上げられます。年金を受け取るまでの間の定年退職後の生活を保障するために再任用制度を導入しようとするものです。この考え方に対しては異論がありません。しかし問題は、その実施時期と総合的な取り組みとのバランスです。この採用に再任用制度が箕面市行政の中で正常に機能するためには、幾つかの課題を克服することが必要です。 まず1つには、人事政策上の問題があります。行政の仕事は滞りなく行って当たり前、間違いを起こさず、リスクを犯さずの事なかれ主義が指摘されてきました。この体質は現在でも余り変わっていません。あえて新しいことにチャレンジしてリスクを抱えるより、従来どおりの方法を踏襲していればよかったのです。しかし、地方分権社会の到来で、それぞれの自治体の独自性が求められる時代となりました。既成の枠にとらわれない柔軟な思考が求められます。そのような職員の意識改革が叫ばれていますが、なかなか実現は容易ではありません。以前に行財政改革をテーマに北九州市を視察したとき、行政改革のかぎは職員の意識改革にあるとの考えに立ち、職員提案制度や多くの加点方式の採用、さらに民間人の中途採用など積極的に取り入れていました。また、職員の公募制度や降格制度、成績評価など、さまざまな取り組みが全国の地方自治体で試みられています。波風立てない人がずっと残れるシステムでなく、あえて果敢に挑戦し、やる気のある職員が残っていくための取り組みが、再任用制度と並行して行われなければなりません。また、退職者不補充の考えのもと、臨時職員や非常勤職員を雇用しています。例えば図書館司書の方々は、専門的な仕事にもかかわらず1年契約という不安定な身分で、不安を抱えながら働いておられます。また学童保育の指導員も、非常勤と登録指導員という不安定な労働環境です。こういう仕事はほとんどが女性の職場です。このような労働環境を改善することなく、再任用だけを先に進めることについては納得がいきません。 次に、行財政改革の中での問題点です。箕面市の財政状況において全体の経費に占める人件費比率は1999年度決算において25.15パーセントで、日経の全国都市財政年報によると全国671都市中567位です。北摂各市とも人件費比率は高く、財政健全化のために人件費をどう抑えるかが、一番の課題となっています。将来に団塊の世代が定年を迎える6、7年後には退職者が年間50名を越える状況の中で、このままでは再任用による人件費の増加は必至です。10年後には再任用対象者は約200名となります。人件費総額を抑えるという考えに立ち、長期的な展望が見えない限り認めることはできません。 いま箕面市では、肥大化してしまった行政の仕事をできる限りスリム化し、委託できるものは民間事業者やNPOに委託しようとしています。そのために全国に先駆けて箕面版NPO条例までつくりました。行政経験の豊富な職員が退職後地域でNPOの事業やコミュニティビジネスにかかわれるような条件を整備していくことこそ必要なのではないでしょうか。ごみ収集や学校給食、またスポーツの分野でも施設管理を民間に委託しようとしていますが、その一方で職員を再任用していけば仕事がないのにポストだけが増えるという矛盾が生じます。市民はこのことに決して納得はしないでしょう。 最後に、法律で決まったということですが、法律に問題がある場合、私たち議員はいつも市民の立場に立って考えるべきです。12月議会ではルールに従わない議員と言われましたが、ルールそのものに問題があるときは、きちんと問題点を指摘し、改善を求めていくべきです。4月から施行された家電リサイクル法については、東京都や大阪府は自治体への負担が大き過ぎるとして、不法投棄分のリサイクルコストをメーカーが負担するよう求めて、要求書を家電メーカーと国に突きつけています。また兵庫県では、各自治体が申し合わせて自治体で引き取らない方針を打ち出しています。市民は排出者としてリサイクルコストと移動経費を負担させられた上、不法投棄にかかる費用まで税金という間接的な形で二重に負担を求められるのです。また住民基本台帳ネットワークシステムも十分なリスク対応が保障されていないうちから、あれよあれよと言う間に即本番と、拙速な導入がされようとしています。それぞれの自治体の財政状況や社会的状況の中、政策上の優先順位も考慮することなく、待ったなしで迫ってくる国の制度に怒りを感じます。 ちなみに、この再任用制度について、四條畷市議会では大激論の末、市が進めている行革の流れに逆行するとし、継続審議となり、成立が見送られたと聞いています。また今朝の新聞で、豊能町も再任用の選考方法が不明確であるとしてこの条例案を否決したと報道されていました。これからは地方と国のせめぎ合いの時代と言われます。地方分権と言いながら、このような問題のある法律で有無を言わせない形で縛っていることに対しては毅然として立ち向かうべきであることを申し添えて、私の反対討論といたします。 ○議長(中川善夫君) ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第22号議案「箕面市職員の再任用に関する条例制定の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第11、第23号議案についてこれより討論に入ります。討論はありませんか。(“議長”の声あり)4番 牧野直子君 ◆4番(牧野直子君) 第23号議案「職員退職手当条例改正の件」について反対いたします。 これは、先ほどの再任用に関する条例の実施に伴う再任用職員の給料及び手当を規定する条例の改定ですので、同趣旨で反対といたします。以上です。 ○議長(中川善夫君) ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第23号議案「箕面市職員退職手当条例等改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立)
    ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第12、第24号議案についてこれより討論に入ります。 討論の通告がありますので順次発言を許します。14番 黒山政之君 ◆14番(黒山政之君) 第24号議案「箕面市職員定数条例改正の件」に反対し、その理由を述べます。 この間行革の名による市職員の削減が進められ、この3年間で106人の職員が実質減っております。今後2年間に20数名が削減されようとしているのであります。市当局は定年退職者の後補充をしないということとあわせ、清掃や給食業務の民間委託によっても職員の削減を進めようとしております。この背景には、国が平成6年(1994年)10月に策定した「地方公共団体における行政改革推進のための指針の策定について」という当時の自治事務次官通達にその根源があります。その中に定員管理と、民間委託の積極的推進と、補助金の抜本的整理合理化が示されているのであります。その中でも特に中軸に据えられたのが、定員管理の適正化計画をつくることを求めた通知であります。 具体的に定員管理の手法についても事務の統廃合、広域化、民間委託、OA化などとあわせ、組織と機構をスクラップするサンセット方式や職員の一定割合の計画的削減する定員シーリング方式が有効であるとされたのであります。まさに本市の職員定数削減も、絵にかいたように国の言いなりの行革方針で進めていることが、いよいよ明らかになってきております。今日人減らしが進められ、民間委託を前提にして給食職場でもアルバイトが急増し、清掃職場では民間委託による配置替えによって仕事に対する不安も増加しております。また従来から建設関係のように仕事が忙しい職場でありながら、市民サービスや市民への対応が十分できない実態があります。しかしこういう職場でも職員を増やさないということでは、職員も十分市民サービスができないし、能力も発揮することができないのではないでしょうか。また必ずといっていいほど、市当局の人減らしが現業で働く職員に向けられていることも、特徴であることを指摘しておきたいと思います。 また今日までの行革人減らしが都市経営論の中でも進められてまいりました。改めていま不況プラス財政危機、圧力という舞台装置までがつくられ、新たなリストラがされようとしているのです。しかし、地方自治体には国が幾ら押しつけようとしても、介護や環境問題、そして、市独自の行政の仕事、市民要望は拡大しているのであります。また人口も増加する計画を立てているのですから、当然それに見合った職員が必要になるものであります。これを抑えようとする国の考え方が定員管理方式だということが明確であるにもかかわらず、本市がその行革人減らしに追随しておっていいのでしょうか。地方自治体として本市が大規模開発の方向を改め、福祉や教育という分野の仕事や市民サービスを増やすなら、もっと自治体職員も増やさなければならなくなるでしょう。本市の財政状況は、人件費の増加よりも開発事業の推進による財政危機の危険性が高いということを、厳しく指摘するものであります。そして、すぐにでも定年退職者不補充の方針を見直すことであります。 次に、指摘することは、職場において人減らしを強行しながら、なぜ国から職員を受けるのでありましょうか。国から押しつけられたのかどうかわかりませんが、どうしてその必要性が本市にあるのでしょうか。2年間在職すれば、2,000万円以上の人件費が必要となるものです。いま本市に必要な人材は、一生懸命市民とともに市民のことを考えて働いてくれる職員です。国は地方に対して国の方針の推進のため人を送り込んでくるものです。また本人は、短期に実績を上げるために相当な無理難題を言うものであります。これが他市における幾つもの事例が示しております。本市はどのような議論の結果受け入れようとされているのかわかりませんが、私はこのような一般職員を切り捨てて、国のキャリアと言われる職員を受け入れ優遇することは全く許せないし、認めることができないことを表明いたしまして反対討論といたします。 ○議長(中川善夫君) 9番 二石博昭君 ◆9番(二石博昭君) 箕政会の二石でございます。私は第24号議案「箕面市職員定数条例改正の件」につきまして、原案賛成の立場を表明をし、賛成意見を申し述べます。 箕面市におきましては景気の低迷による市税収入の落ち込みや経常経費の増大がもたらす財政の硬直化を事前に回避し、今後の少子高齢化や地方分権の進展に伴う新たな行政課題に対応できる財源を確保していくために、平成8年度以降これまで行政改革大綱や行政改革推進5カ年計画等を策定をし、改革の実行に取り組んできたところであります。今回の条例改正はこれらの計画に基づき定年退職による欠員不補充としながら、民間委託を含めた業務への見直しと業務の効率化により職員数の削減が図られたものであり、職員定数を現行の1,792人から106人削減し、1,686人へと改正するものであります。行政改革はややもすると総論賛成各論反対の結末をたどり計画倒れとなりがちでありますが、箕面市におきましては行政改革の名のもとに市民負担を先行させるのではなくて、行政みずからが行政の権限と責任において人件費の歳出削減を優先されたことに賛意を表するものであります。定年退職欠員不補充につきましては、職場の士気の低下や労働強化への懸念から、職員の中にも議会においても反対意見がありますが、多くの市民は長引く不況のもとで生活費を切り詰められながら税金を払っておられるのであり、その血税によって職員の給与が賄われていることを認識すれば、おのずと考え方も意識も変わり、仕事のやり方、やらせ方を職員みずからが変革していくことにより克服できるものであると考えます。 また、業務の民間委託に関しましても、反対意見がありますが、真の市民サービスの向上を図っていくためには、効率的な体制によって効果的なサービスを提供していくことが大切であり、旧態依然とした直営体制に固執する必要性はないと考えるのであります。民間委託が直営に比べて安全性、品質、費用、納期の面において勝るのであれば、当然民間委託にしていくべきでありますし、今後におきましては、NPOやPFIも含めて民間活力を大いに活用していくべきであると考えます。そのことが最小の経費で最大の効果を上げるという地方自治法の基本理念にかなうものであり、そして、職員は職員でなければならない専門性の高い業務へとシフトしていくべきであると考えます。本格的な地方分権の到来を迎え、市民ニーズはますます高度化、多様化してくることと思われますが、理事者におかれましては、職員定数の削減や組織機構の改正に甘んじるのではなくて、激しく変化する世の中の動きを的確に把握をされ、不易流行の精神でもってさらなる行政改革を推進していただきますよう要望申し上げまして、賛成討論といたします。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第24号議案「箕面市職員定数条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第13、第25号議案についてこれより討論に入ります。討論はありませんか。(“議長”の声あり)4番 牧野直子君 ◆4番(牧野直子君) 第25号議案「一般職の職員の給与に関する条例改正の件」につきまして、先ほどの再任用制度にかかわる条例の改定に伴うものですので、同趣旨で反対といたします。 ある大手の民間会社の人事課に勤める方に意見を求めましたが、「ライン職、スタッフ職制度なんてもう一時代前の発想ですよ」と言われました。「今は能力のある人でも仕事にありつけない時代です。だってポストをつくっても仕事がないんですから」というふうに言われました。また、民間企業のサラリーマンの集まりの中で雇用状況を聞きましたが、再任用制度が計画に上がっているところはほとんどありませんでした。唯一ある大手の電気メーカーの話が出ましたが、再雇用条件は大変厳しく、だれでも残れるものではないという話でした。むしろ50歳をピークに給料は頭打ちで、トータルの人件費を増やさないために厳しい調整をしているというのが大方の傾向でした。このように官民格差が広がるばかりです。市民感覚からいってこの条例改定には賛成できません。 ○議長(中川善夫君) ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第25号議案「箕面市一般職の職員の給与に関する条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第14、第26号議案及び日程第15、第51号議案、以上2件について、これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第26号議案「箕面市公共料金支払基金条例制定の件」及び第51号議案「箕面市職員退職手当条例改正の件」、以上2件を一括採決いたします。 以上2件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上2件をそれぞれ委員長報告どおり決することにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ご異議なしと認めます。 よって以上2件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第16、第27号議案「箕面市環境保全条例改正の件」から日程第18、第29号議案「箕面市病院事業の設置等に関する条例改正の件」まで、以上3件を一括議題といたします。 以上3件に関し、委員長の報告を求めます。民生常任委員長 永田吉治君 ◆民生常任委員長(永田吉治君) さきの本会議において、当民生常任委員会に付託されました諸議案のうち、ただいま議題となっております条例案件3件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果について順次ご報告申し上げます。なお議案の審査につきましては、去る3月12日午前10時から委員会を開催し、慎重審査いたしたものであります。 まず、第27号議案「箕面市環境保全条例改正の件」及び第28号議案「箕面市立瀬川駐車場条例改正の件」、以上2件につきましては、いずれも異議なく原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第29号議案「箕面市病院事業の設置等に関する条例改正の件」につきましては、第8条、別表第2「選定療養加算金」中、初診料加算金に関して、現行制度における矛盾点、及び紹介状の有無により初診料格差を設定することによる外来患者数への影響を問われたほか、本市立病院の基本理念の一つである患者ニーズにこたえる医療と初診料加算金の整合性、及び市立病院が行っている地域医療の考え方、並びに初診料加算金設定の趣旨についての啓発などについて質疑、要望が交わされました。 続いて、紹介状を持参することによる患者としての利点、及び紹介制度充実に向けた診療予約サービス等の充実などについて質疑がありました。 次に、入院料加算金「個室金額」に関して、近隣病院の状況と料金改定による本市立病院への影響、及び設備面などでの患者サービスの向上策を問われたのをはじめ、救急診療体制面での改善内容、市立病院の患者満足度調査の実施時期と調査内容などについて種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、入院料加算金として個室について市内患者、市外患者分の値上げにより増収を見込んでいることは認めがたいとの反対意見、また初診料の値段設定で差をつけて患者を地域に返そうという取り組みは認めがたい。もっと患者の側に立った紹介制度の充実や診療報酬のあり方を考えられたいとの反対意見が提出された一方、費用負担が患者の方に強いられるのは好ましくないが、市立病院の健全経営への取り組みであり、地域医療を推進していく観点から賛同するが、丁寧な啓発をされることを要望するとして賛成意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当民生常任委員会に付託されました条例案件3件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(中川善夫君) これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております3件のうち、日程第16、第27号議案及び日程第17、第28号議案、以上2件について、これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第27号議案「箕面市環境保全条例改正の件」及び第28号議案「箕面市立瀬川駐車場条例改正の件」、以上2件を一括採決いたします。 以上2件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上2件をそれぞれ委員長報告どおり決することにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ご異議なしと認めます。 よって以上2件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第18、第29号議案についてこれより討論に入ります。 討論の通告がありますので順次発言を許します。15番 斉藤 亨君 ◆15番(斉藤亨君) ただいま議題になっております第29号議案「箕面市病院事業の設置等に関する条例改正の件」につきまして反対し、以下その理由を述べます。 現行条例では箕面市立病院で診察を受けるとき、紹介状を持っていけば、初診料に400円加算されます。本条例改正は、これに加えて紹介状なしの患者が箕面市立病院で診察を受けるときは1,000円の初診料加算金を新たに設けようとするものです。すなわち紹介状の有無によってつけている初診料加算金の格差を逆転させようとするものですが、これにより市民が市立病院を見る見方がどう変化するかが問題です。これまで患者は紹介状なしでも気軽に市立病院にかかることができていたのに、これからは1,000円加算されるとなれば、ちょっと足が遠のくのではないでしょうか。箕面市立病院は今年7月で創立20年になりますが、創立当時中井市長は、「日本一親切で信頼されるよい病院を」という思いを持っておられました。この改正はその思いに反するのではないでしょうか。 また今回の条例改正に個室料の値上げも含まれています。市内の方の個室料5,500円を7,000円に、市外の方の8,250円を1万500円に引き上げようとするものですが、これにより年間3,380万円の増収を見込んでいます。長引く不況で収入が減る一方で相次ぐ医療制度改悪で患者負担が増え、年金制度改悪で先行き不安が広がる中、市民のための市立病院までがこのような値上げをやるようでは、市民にとってたまったものではありません。よって反対するものであります。 ○議長(中川善夫君) 4番 牧野直子君 ◆4番(牧野直子君) 第29号議案「箕面市病院事業の設置等に関する条例改正の件」に反対の立場から討論いたします。 今回の条例改定案の中には多くの問題点があります。まず初診料加算金の新設です。大病院と地域の医療機関との役割分担を図っていこうとする考え方には異論はありませんが、料金という敷居を高くする方法で地域の医療機関に患者を送り込もうとするのはいかがなものでしょうか。1,000円の初診料加算については隣接市の市立池田病院では足並みがそろっていますが、市立豊中病院や吹田市民病院では、まだ実施のめどがたっていません。兵庫県内では自治体病院グループで常時話し合いの場を設けておられますが、そこでは足並みがそろわないので、実施の予定は当分の間ないとのことでした。本当の意味で病診連携を促すには地域医療室のサービスを充実し、紹介患者の予約システムをより便利にするなど、方法があるはずです。もっと紹介患者のメリットを増やす方法で病診連携を進めるべきです。 次に、個室料の値上げですが、20年間据え置いているからという理由だけで値上げをするというのは、余りにも安易ではないでしょうか。確かに池田病院や豊中病院では7,000円という値段ですが、新築した際の料金設定ですし、池田病院では3,500円という低料金の個室も新たに設置され、選択肢が用意されています。箕面市と同じころオープンした吹田市民病院ではトイレ付きで6,000円、トイレなしで5,000円という金額でオープン当時のままの料金だそうです。特に箕面市では医薬分業の推進により入院患者の服薬指導が強化されます。そのために入院患者の負担も増えることになります。このような状況での個室料値上げは到底認められるものではありません。 また今回、議会の議決を要する損害賠償の額を200万円から500万円に引き上げようとする案も出されていますが、このことについてあえて反論はいたしませんが、箕面市立病院で起こっている医療過誤をめぐるさまざまなトラブルを見るとき、医療技術の問題、人員体制や責任体制の問題以前に、病院側と患者との意思疎通が不十分だったことがうかがえます。今後医療事故防止委員会の充実やリスクマネージャーの体制整備とあわせて、患者の立場に立った第三者相談機関の設置やカウンセラーの配置など検討されることを強く要望いたします。20年の蓄積を生かして市立病院の特徴を打ち出し、市民のための病院として活躍していただきたいと思います。そのためには今回のような急激な市民負担を求める条例改定はこの時期にすべきでないことを述べ、私の反対討論といたします。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第29号議案「箕面市病院事業の設置等に関する条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第19、第21号議案「市道路線の認定及び廃止の件」から日程第28、第38号議案「箕面市水道事業運営審議会設置条例改正の件」まで、以上10件を一括議題といたします。 以上10件に関し、委員長の報告を求めます。建設水道常任委員長 上田春雄君 ◆建設水道常任委員長(上田春雄君) ただいま議題となっております議案のうち、さきの本会議におきまして当建設水道常任委員会に付託されました条例等10件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果を順次ご報告いたします。議案の審査につきましては、去る3月14日午前10時より当委員会を開催し、慎重に審査いたしたものであります。 まず、第21号議案「市道路線の認定及び廃止の件」につきましては、市道における道路状態などについて種々質疑、要望がありましたが、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第30号議案「箕面市建築審査会設置条例制定の件」、第31号議案「箕面市報酬及び費用弁償条例改正の件」及び第33号議案「箕面市都市景観条例改正の件」、以上3件につきましては相関することから一括して審査したものであります。 まず、第30号議案に関して、建築審査会制度の内容をはじめ、第2条に規定する審査委員を7人とした根拠及び委員の専門領域を問われたほか、第33号議案に関して、各種の専門家を委員ではなく臨時委員とする理由及び臨時委員の人数などについて種々質疑、要望がありましたが、3件につきましてはいずれも原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第32号議案「箕面市証明その他の手数料条例改正の件」、第34号議案「箕面市建築基準法施行条例改正の件」及び第35号議案「箕面市住宅移転資金等貸付条例廃止の件」、以上3件につきましては異議なく原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第36号議案「箕面市立自動車駐車場条例改正の件」につきましては、第一駐車場と第二駐車場で供用時間が異なる理由及び第一駐車場を時間延長するための改修の検討などについて種々質疑、要望がありましたが、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第37号議案「箕面市火災予防条例改正の件」及び第38号議案「箕面市水道事業運営審議会設置条例改正の件」、以上2件につきましては異議なく原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当建設水道常任委員会に付託されました条例等10件につきましての審査経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(中川善夫君) これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第21号議案「市道路線の認定及び廃止の件」、第30号議案「箕面市建築審査会条例制定の件」、第31号議案「箕面市報酬及び費用弁償条例改正の件」、第32号議案「箕面市証明その他の手数料条例改正の件」、第33号議案「箕面市都市景観条例改正の件」、第34号議案「箕面市建築基準法施行条例改正の件」、第35号議案「箕面市住宅移転資金等貸付条例廃止の件」、第36号議案「箕面市立自動車駐車場条例改正の件」、第37号議案「箕面市火災予防条例改正の件」及び第38号議案「箕面市水道事業運営審議会設置条例改正の件」、以上10件を一括採決いたします。 以上10件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上10件をそれぞれ委員長報告どおり決することにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ご異議なしと認めます。 よって以上10件は、それぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第29、第40号議案「平成12年度箕面市一般会計補正予算(第6号)」から、日程第39、第50号議案「平成12年度箕面市水道事業会計補正予算(第3号)」まで、以上11件を一括議題といたします。 以上11件に関し、各委員長の報告を求めます。まず、総務常任委員長 西田隆一君 ◆総務常任委員長(西田隆一君) ただいま議題となりました補正予算のうち、当総務常任委員会に付託されました補正予算2件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果について順次ご報告申し上げます。 まず、第40号議案「平成12年度箕面市一般会計補正予算(第6号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、歳出中、第2款総務費において、「積立金」に関して「交通施設整備基金積立金」の拡充に対する考え方を問われるとともに、「退職手当」に関して、本年度における退職者の状況と当初予算での計上内容を問われたほか、早期退職、普通退職の場合の補充実態、並びに将来的な組織ビジョンに基づいた職員採用の考え方などについて質疑、要望がありましたが、本件につきましては、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第41号議案「平成12年度箕面市特別会計競艇事業費補正予算(第2号)」につきましては、入場者数が減少している中、警備・清掃やファンサービスなどに係る経費の見直し状況、及び特別観覧席、シアターホール等での設備、運営の見直しと施設会社への対応などについて質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、競艇事業は射幸心をあおり、売り上げ至上主義の傾向が強まっている。また、法に基づく交付金の改善もなされていないとして反対意見が提出されましたので、採決の結果、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当総務常任委員会に付託されました補正予算2件についての審査経過の概要とその結果のご報告といたします。 ○議長(中川善夫君) 次に、文教常任委員長 名手宏樹君 ◆文教常任委員長(名手宏樹君) さきの本会議におきまして当文教常任委員会に付託されました補正予算1件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてご報告申し上げます。なお議案の審査につきましては、去る3月9日午前10時より当委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 第40号議案「平成12年度箕面市一般会計補正予算(第6号)」につきましては、第2款総務費において「パーソナルコンピュータ他購入費」に関して、今の時期に予算措置する理由及び購入機種を問われたほか、平成13年度で実施予定のIT講習に使用後の活用方策と管理方法などについて質疑が交わされました。 次に、「同和対策審議会委員報酬」に関して、減額理由と現在まで審議会が開催されていない理由及び審議会の活動のあり方について、また人権文化推進費中の「特別旅費」及び「各種要請行動参加費他」に関して、減額理由及び昨年11月に成立した人権教育啓発推進法との関連性などについて質疑がありました。 第10款教育費におきましては、教育総務費中の「自動車借上料」に関して、委託先を問われたほか、「豊川北小学校施設整備工事他」に関して、工事内容と進捗状況、使用材質等によるシックハウス症候発生の有無について、また「萱野東小学校通学路用地購入費」に関して、購入目的と購入場所及び私道を今の時期に購入する理由などについて質疑が交わされました。 次に、「学校開放事業講座等講師謝礼」に関連して、学校施設の開放状況と今後の進め方及び対象施設と使用申請方法のほか、モデル実施によって判明した問題点なり課題について、また学校施設開放準備会の構成と主催者、施設の管理・運営が偏らない方向での対応、施設開放に伴う責任者と具体の対応者などについて質疑が交わされたほか、施設開放中における生徒利用の可否、施設利用者としての登録団体の資格、特に市外団体が登録することの可否のほか、保護者への情報提供、検討段階での保護者の参加、及び子どもの意見聴取などについて種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当文教常任委員会に付託されました補正予算1件につきましての審査経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(中川善夫君) 次に、民生常任委員長 永田吉治君 ◆民生常任委員長(永田吉治君) ただいま議題となっております補正予算のうち、さきの本会議において当民生常任委員会に付託されました補正予算5件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果を順次ご報告申し上げます。 最初に第40号議案「平成12年度箕面市一般会計補正予算(第6号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、まず、「萱野北小学校コミュニティセンター用地」に関して、減額理由及び実勢価格を見定めた上での予算編成について質疑、要望がなされたほか、「長寿祝金他」に関して、受給者の誤解を招かないような受給額設定のあり方及び市政モニター制度を利用するなど幅広い市民からの意見聴取による長寿祝金制度の検討について質疑が交わされました。 また、「自立支援サービス事業委託他」に関して、当初予測を下回った理由、今後の取り組みと方向性、及び適切な予算編成を問われたのをはじめ、今後の新たなニーズ内容、自立と判定された方への支援サービス供給のあり方について質疑、要望がなされました。 続いて、「児童福祉施設費」中、「委託料」に関して、減額理由とみすず学園の開所が当初予定よりおくれた理由のほか、牧落幼稚園内における簡易保育所の保育環境の改善状況と今後の幼保連携事業の方向性、及び保育状況についての話し合いの継続、並びに保育所情報の提供などについて種々質疑、要望がありましたが、本件につきましては、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第42号議案「平成12年度箕面市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第5号)」、第43号議案「平成12年度箕面市特別会計老人保健医療事業費補正予算(第5号)」、第44号議案「平成12年度箕面市特別会計介護保険事業費補正予算(第3号)」及び第45号議案「平成12年度箕面市病院事業会計補正予算(第4号)」、以上4件につきましては、いずれも異議なく、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当民生常任委員会に付託されました補正予算5件につきましての審査経過の概要とその結果のご報告といたします。 ○議長(中川善夫君) 次に、建設水道常任委員長上田春雄君 ◆建設水道常任委員長(上田春雄君) ただいま議題となっております補正予算のうち、さきの本会議におきまして当建設水道常任委員会に付託されました補正予算6件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果を順次ご報告いたします。 まず、第40号議案「平成12年度箕面市一般会計補正予算(第6号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、「民間建築物耐震診断補助金」に関して、これまでの補助件数とその内容、及び年間の補助件数見込み及び地域防災訓練との連携による事業PRを問われたのをはじめ、「交通施設整備基金積立金」に関して、基金等を積み立てる目的及び積み立てを行う判断基準のほか、「各特別会計繰出金」に関して、委員会における議案説明のあり方について質疑、要望がありました。 次に、「箕面駅前広場管理委託」に関して、契約額が当初予算額に対して大幅に低下した理由及び予算額算定の根拠と管理業務の遂行状況並びに契約先従業員の労働条件の把握のほか、関連して、債務負担行為等による委託契約の業務内容を精査する必要性を問われたのをはじめ、「都市計画基礎調査委託他」に関して、山麓保全検討委員会に関する委託内容と委託金額及び減額理由などについて種々質疑、要望がありましたが、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第46号議案「平成12年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費補正予算(第3号)」につきましては、発注工事規模を小さくすることによる弊害及び経費面や現場管理などを勘案した発注方法の実施のほか、契約発注時における地元業者育成の考え方などについて質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、この区画整理は市民の願うまちづくりから大きく変貌しており、地域経済に悪影響があるとともに、市の財政破綻をもたらしかねないとの反対意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第47号議案「平成12年度箕面市特別会計小野原西土地区画整理事業費補正予算(第3号)」につきましては、一部委員より、自然環境を大きく損ない、近隣住民も再検討を求めている問題のある区画整理であるとの反対意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第48号議案「平成12年度箕面市特別会計公共下水道事業費補正予算(第4号)」につきましては、異議なく原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第49号議案「平成12年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費補正予算(第3号)」につきましては、玄関ピロティ改修の検討及び入居のしおり新規作成に当たっての入居者との協議の必要性などについて、種々質疑、要望がありましたが、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第50号議案「平成12年度箕面市水道事業会計補正予算(第3号)」につきましては、「北部水道創設に要する費用」に関して、増額補正する理由及び事業内容などについて質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、補正は国の事業追加による事務的な措置ではあるが、北部水道の事業拡大に伴う費用負担の補正であるとの反対意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当建設水道常任委員会に付託されました補正予算6件につきましての審査経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(中川善夫君) これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております11件のうち、日程第29、第40号議案、日程第31、第42号議案、日程第32、第43号議案、日程第33、第44号議案、日程第34、第45号議案、日程第37、第48号議案及び日程第38、第49号議案、以上7件について、これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第40号議案「平成12年度箕面市一般会計補正予算(第6号)」、第42号議案「平成12年度箕面市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第5号)」、第43号議案「平成12年度箕面市特別会計老人保健医療事業費補正予算(第5号)」、第44号議案「平成12年度箕面市特別会計介護保険事業費補正予算(第3号)」、第45号議案「平成12年度箕面市病院事業会計補正予算(第4号)」、第48号議案「平成12年度箕面市特別会計公共下水道事業費補正予算(第4号)」及び第49号議案「平成12年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費補正予算(第3号)」、以上7件を一括採決いたします。 以上7件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上7件をそれぞれ委員長報告どおり決することにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ご異議なしと認めます。 よって以上7件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第30、第41号議案についてこれより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。14番 黒山政之君 ◆14番(黒山政之君) 第41号議案「平成12年度箕面市特別会計競艇事業費補正予算」に反対し、その理由を述べます。 この予算案は、入場者数減少に伴う売り上げ減によるものであります。後の議案においても、私ども日本共産党箕面市会議員団の競艇事業に対する見解を述べる予定でありますが、この補正予算で言いますと、法19条20条に関する交付金について、その計算根拠は40年近く前の交付金の算定基準によって計算されたものであります。今日箕面市など24の競艇場において、不況やレジャーの多様化などいろいろの要因があって売り上げが減少する一方で、固定経費が高くなっている中、本市でも一般レースは赤字開催を余儀なくされ、地方の競艇場によっては一般財源への繰り入れができなくなっているところがあります。それにもかかわらず、日本船舶振興会やモーターボート競走会などへの多額の交付金が義務づけられているのであります。これらを踏まえるなら、交付金が減額される予算とはいえ、その交付額の基準が変わっていない限り、この予算案を認めることができないということであります。 第2に、今日の住之江競艇場における住之江興業の営業のやり方は、施行者を無視するものがあると思うのであります。これは後でも詳しく述べる予定でありますが、開催権の一部が侵害されているのではないかと思うのであります。これら運営のあり方についても問題があります。 第3に、固定費が高くなっているにもかかわらず、宣伝費や警備費が高くつき、むだな費用が支払われているということであります。 以上、簡単でありますが、反対討論といたします。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第41号議案「平成12年度箕面市特別会計競艇事業費補正予算(第2号)」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第35、第46号議案についてこれより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。16番 布 邦夫君 ◆16番(布邦夫君) ただいま上程されています補正予算のうち、第46号議案に反対し、以下その理由を簡潔に述べます。 この議案は、後で採決されます47号議案及び第50号議案と同様に、大規模開発に係る予算措置であります。年度末の事務的な精算措置でありますが、多くの問題点を抱えております。 まず第46号議案は、萱野地域での大型商業核を誘致する事業を主体とした大規模開発事業を促進する予算措置であります。国からの補助金が入るとして補正予算を組んでいますが、いま全国的な大型公共事業に対する批判の高まりのもとで見直しが求められている中、不況打開として相も変わらぬ大型公共事業への財政投資の一環であり、これを認めることはできません。今日の不況打開の道は国民の購買力の向上を図るべきであり、大型公共事業から社会福祉へと財政投資を変換することであり、これまでと同じ銀行とゼネコン奉仕の政治、財政の仕組みを根本から変えることであります。 さらにこの補正予算に関連して、年割額を平成15年まで一般財源10億円以上を含む12億円もの予算措置を図ろうとしています。市民には各種公共料金の大幅な値上げを図る一方でゼネコン、銀行に大盤振る舞いの補正予算に反対するものであります。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第46号議案「平成12年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費補正予算(第3号)」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第36、第47号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。16番 布 邦夫君 ◆16番(布邦夫君) 第47号議案は、前議案と同様に国からの補助金の増額に係る予算措置であり、残された自然環境を保全する立場から抜本的な見直しが求められているもとで本事業を促進することに反対するものです。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第47号議案「平成12年度箕面市特別会計小野原西土地区画整理事業費補正予算(第3号)」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第39、第50号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。16番 布 邦夫君 ◆16番(布邦夫君) 第50号議案は、国からの補助金を含め、北部開発のためのダム負担金を増額する予算措置であります。いま治山治水のあり方が国民的な批判のもとで見直しが求められ、この地域での大型開発事業も見直しをされようとしているもとで、この負担金増額をわずかとはいえ進めることには認められません。年度末における事務的措置を中心の補正予算措置であるとしても、問題点を持つこの議案には賛成できません。 以上、反対理由とします。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第50号議案「平成12年度箕面市水道事業会計補正予算(第3号)」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第40、第1号議案「平成13年度箕面市一般会計予算」から日程第51、第12号議案「平成13年度箕面市水道事業会計予算」まで、以上12件を一括議題といたします。 以上12件に関し、各委員長の報告を求めます。まず、総務常任委員長 西田隆一君 ◆総務常任委員長(西田隆一君) ただいま議題となりました平成13年度当初予算のうち、当総務常任委員会に付託されました予算3件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果について順次ご報告申し上げます。 最初に、第1号議案「平成13年度箕面市一般会計予算」中、当委員会所管に係る予算につきましては、第2款総務費におきまして「契約検査業務推進参与」に関連して、ごみ収集業務委託契約に関して、当初積算内容と入札状況を問われたほか、契約金額の妥当性と業務遂行の保証に対する認識、入札予定価格の事後公表の実施、並びに体育施設管理運営委託が地方自治法及び労働者派遣法に抵触しないかどうかの認識などについて質疑、要望がありました。 次に、FMタッキーへの放送委託料に関して、FMタッキーの事業規模と市からの委託金額の推移、並びに市への依存度を問われたほか、委託金額増加に対するチェックのあり方、行政への依存体質改善のための経営努力と将来展望、さらに関連して、市の外郭団体全体について自主財源確保などの経営努力を強化するための方策なり考え方などについて質疑が交わされるとともに、「庁舎維持補修」に関して、予算の積算内容及び庁舎本館北側の防風・防寒対策などについての質疑、要望がありました。 次に、「行政評価システム保守委託」に関して、第四次総合計画やリーディングプランに対する職員の認知度が低いことに対する認識、及び行政評価を実施するに当たっての職員参加の考え方、並びに第三者による外部評価の必要性についての考え方を問われるとともに、評価の対象となる政策・事業の範囲、行政評価に際しての人件費の取り扱い、さらに行政評価における都市間比較の必要性と他市と共同した行政評価の実施などについて、質疑、要望がありました。 次に、「職員採用選考委員会」に関して、民間からの委員登用の経過とその効果に対する認識、面接重視など多様な人材を確保するための職員採用システム改革の考え方を問われたほか、「業務システム管理運営費」に関して、「財務会計システム」の改善内容、及びリース期間満了を迎えたホストコンピュータの期間延長の見通し、及びホストコンピュータ切り替えと、その際のソフトの全面改定の早期実施などについて質疑が交わされるとともに、現行システムの保守管理と新システム導入に伴う経費、効率的な新システムへの移行方策、及び契約システム・文書管理システムの今後の方向性などについて質疑、要望がありました。 次に、「住民情報システム修正委託」に関して、本市における住民情報システムの稼働内容を問われたほか、関連して、国が進めようとしているICカードの導入、住民基本台帳ネットワーク化の動きに対する対応方針と個人情報の保護に関する検討状況などについて質疑が交わされるとともに、「情報通信技術講習委託」(IT講習)に関して、同講座実施に関する市としての基本的考え方、高齢者や障害者の就労促進などを重点目標とした講座実施などについて質疑、要望がありました。 次に、歳入におきましては、「市税」に関して、市税収入の今後の見通しを問われたほか、徴収率の推移と今後の見通し、滞納者に対する相談体制の充実、及び税のほか各種保険料、使用料など滞納状況と重複滞納者の実態調査実施、悪質な滞納者に対する行政対応のあり方、並びに「市たばこ税」に関して、市内での購入のPRなどについて質疑が交わされるとともに、関連して、税源移譲に関する国に対する取り組みと方向性、及び新たな税制度創設の検討状況などについて質疑、要望がありました。 次に、「市債」に関して、公債費比率上昇の原因と認識を問われるとともに、財政健全化を推進するに当たっての起債以外の財源確保方策、及び大規模開発の見直しについての考え方などについて質疑、要望がありました。 次に、予算全般にかかわって、人件費を抑制するための職員数削減、定期昇給の延伸、特勤手当の見直しに関する取り組み状況と今後の予定、及び財政健全化計画の進捗状況の議会への報告を問われるとともに、講座・イベントのゼロベースからの見直し、団体補助金の見直しと第三者機関によるチェック制度の導入、並びに地方財政全体が厳しい中、近隣都市と共同した事務改善などの取り組みに対する考え方などについて種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、予算編成の基本的な考え方が開発型になっており、財政危機をもたらす方向に踏み出しているとの反対意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第2号議案「平成13年度箕面市特別会計財産区事業費予算」については、異議なく原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第3号議案「平成13年度箕面市特別会計競艇事業費予算」につきましては、公営競技全体が厳しい状況にある中、抜本的改善や将来ビジョン作成の必要性と認識を問われたほか、競艇運営審議会のあり方に対する決算委員会での指摘事項の反映内容なり改善方策の検討状況などについて質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、将来ビジョンや競艇運営審議会のあり方に対する検討の跡が見えないとの反対意見、船舶振興会や施設会社に対して開催市としての主体性が発揮されていないとの反対意見が提出された一方、従事員給料の適正化などの経営合理化を都市競艇組合と協力して実施されたいとの要望を付しての賛成意見が、従事員にも厳しい状況に対する理解を求めるとともに、見直すべきは見直されたいとの要望を付しての賛成意見がそれぞれ提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当総務常任委員会に付託されました当初予算3件についての審査経過の概要とその結果のご報告といたします。 ○議長(中川善夫君) 次に、文教常任委員長 名手宏樹君 ◆文教常任委員長(名手宏樹君) ただいま議題となっております当初予算のうち、当文教常任委員会に付託されました予算1件について、審査いたしました経過の概要とその結果についてご報告を申し上げます。 第1号議案「平成13年度箕面市一般会計予算」中、当委員会所管に係る予算につきましては、まず、第2款総務費において「庁舎管理委託」に関連して、女性施策推進のための拠点施設の必要性と認識、並びに(仮称)女性センター建設についての考え方と取り組み状況について、また、人権文化センター費中の「各種講座講師謝礼他」に関して、講座内容、特に萱野人権文化センターで実施されている水泳教室の内容と参加料を問われたほか、関連して、学校プールの開放について質疑が交わされました。 次に、「女性問題懇話会委員報酬」に関連して、男女協働参画フォーラムの内容、活動する女性のすそ野を広げる方策、本市における女性施策の推進状況及び計画と現状とのギャップについての認識、女性施策推進体制のほか、各種活動グループに対する支援、女性施策に男性が参加する方策などについて質疑、要望がありました。 続いて、「非営利公益市民活動促進委員会委員報酬」に関して、委員会の活動内容を問われたほか、関連して、「みのお市民社会ビジョン21」の推進状況と現実との相違点の把握について、また、NPOに対する業務委託の考え方と情報提供及び発注方法、特に随意契約なりNPOとして未登録団体へ委託することの根拠と妥当性について種々質疑がありました。 次に、「みのお女性情報紙(ミズ、みのお)」に関して、発行内容、編集体制のほか、平成12年10月号の特集記事(男が覚悟を決める時)の記事内容と認識について質疑が交わされました。 次に、「大阪府同和事業促進協議会負担金」及び「箕面市同和事業促進協議会補助金」に関して、地対財特法の期限後における各協議会のあり方、及び負担金・補助金廃止についての方向性なり考え方を問われたほか、関連して、法期限後の本市における同和行政、同和施策のあり方、及び人権施策の進め方について質疑がありました。 また、「文化振興事業団補助金」及び「国際交流協会補助金」に関して、両財団に対する補助金減額の内容と考え方、自主・自立に向けての合理化策、及び広報活動等での支援策強化などについて質疑がなされるとともに、「非営利公益市民活動促進補助金」に関して、市民活動支援事業(人権・平和の企画コンペ)を別予算で補助する理由、及び同事業への応募状況と補助内容のほか、市民活動に類する事業を本予算とは別途に実施することの整合性なり妥当性について質疑がありました。 その他、総務費におきましては、oヒューマン・フォトコンテストを本市の観光発展に生かす方策o施設使用後における使用者による清掃の徹底o組織・機構改革により自治会所管部局を人権文化部へ変更する理由などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、第10款教育費におきましては、「指導員講師謝礼」及び「学校支援社会人等指導者謝礼」に関して、事業内容、1回当たりの謝礼額及び実態に見合った額の謝礼などについて質疑があり、また、「教科書用図書選定委員会調査員等謝礼」に関して、調査員の構成と選出方法、選定委員会の役割と構成並びに選出方法と公募制の実施のほか、教科書採択までのプロセスの公開と透明性の確保、市民・保護者等への情報提供を問われたほか、対象となる図書数、見本図書の展示方法、教師の意見反映、教師が選定にかかわることについての認識、及び教育委員会としての最終選定の方策などについて種々質疑が交わされました。 次に、「教育活動推進費交付金」に関して、「地域に開かれた特色ある学校・幼稚園づくり」に対する交付目的と内容、及び総合的学習等で講師を招く場合の謝礼金額のあり方などを問われるとともに、「奨学金貸付金」及び「入学準備金貸付金」に関して、貸付金の償還状況と償還期間のあり方、未償還者への行政対応、及び償還率を高める方策並びに返済できない場合の救済内容などについて質疑がありました。 続いて、「地域教育推進担当員報酬」に関して、制度の設置目的、活動内容、推進員の勤務場所、及び社会教育指導員との関係について、また「学校開放事業講座等講師謝礼」に関して、平成12年度の学校開放事業モデル校において子ども向けの事業が一部で実施されなかった理由、及び全校実施に向けての対応について質疑がありました。 次に、「情報通信技術講座等委託」に関して、IT講習の実施方法と実施時期、及び講習内容と対象、並びに高齢者・障害者向けの講習の実施のほか、テキスト代の有無とその徴収方法、及び業者の決定方法と発注仕様書のあり方、並びに受講者が習得できる方策の検討などについて質疑が交わされるとともに、「西南図書館読書室運営等委託」に関して、委託先公募についての経過と応募者がない中で随意契約に至った経過と理由、公募方法なり公募時期等について行政としての総括内容、4月以降の委託先などについて種々質疑、要望がありました。 次に、「各種講習会講師謝礼他」に関して、子どもの参加を予定して実施された各種のフォーラム、ワークショップへの子ども、特に中学生の参加状況と参加を促す方策について、また「教育医療支援システム」に関して、制度の内容と目的、運用方法と活用状況、及び教師や保護者へのPRのほか、カウンセリングの方法、及び教師と支援する医療者等との連携を問われるとともに、関連して、児童虐待あるいはそれに類する事象が発生した場合の相談窓口と対応内容などについて質疑がありました。 次に、保健体育施設費中、「清掃委託」「施設管理運営委託」及び「設備点検委託他」に関して、それぞれの委託内容と前年度予算との比較、及び清掃委託を分離して単独で発注する理由を問われたほか、特に「施設管理運営委託」に関して、委託業務の内容、委託化に伴う職員体制のあり方、公共施設の管理運営を委託することの妥当性、労働者派遣法等との関係、委託そのものの見直しのほか、休日等における職員の応援体制、正職員が在席しない場合の対応と妥当性、委託しない場合との経費比較、従前に一部業務委託をしていたシルバー人材センターとの関係、トレーナー室における指導員の配置内容などについて、種々質疑、要望、指摘がありました。 続いて、「第一総合運動場用庁用器具費」に関して、購入器具の内容、投手用防護ネットの必要性、及び危険防止対策の実施のほか、関連して、市民野球場の施設整備について質疑が交わされるとともに、「学校給食費」に関連して、平成14年度から実施予定の学校給食民間委託に関して、保護者への説明、委託化に伴うサービス内容の変化、保護者も参加する給食試食会の実施のほか、組合との協議と合意の必要性、事故が発生した場合の責任の所在、労働者派遣法との関係、アレルギー除去食実施の有無、民間委託そのものの見直しについて、また委託化に伴う栄養士配置の考え方、十分な論議の実施などについて種々質疑がありました。 次に、「完全給食補助金」に関して、予算の減額理由と内訳、保護者負担への影響、食材費が値上がりしたときの経費負担及び学校給食のあり方などについて質疑がありました。 その他、教育費におきましては、oスクールカウンセラー謝礼o心の教室相談員謝礼o生徒数減少に伴う学年の変わり目及び年度途中におけるクラス数変更の妥当性oサッカーくじの販売実施に伴う市内の状況と対応o今宮地区におけるパチンコ店出店計画の内容と対応oスポーツ施設民間委託講師謝礼の内容と事業効果o高齢者、障害者スポーツの実態調査と振興策の策定などについて、種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、学校給食や体育館施設管理の民間委託は、人材派遣法との関係で違法であるし、公共施設の管理運営に民間の派遣労働者が全面的に携わることは管理が薄くなるなどの問題がある。また、同和対策が今年度末をもって終結という中で、同和事業、同和行政、同和教育がこれまでの総括なしに引き続き新たな形で継続されているとして反対意見が提出される一方、施設の管理運営でも質問したが、諸手を挙げて賛成とは言いがたい。しかしこの1年十分に監視するとともに、スポーツ行政に真剣に取り組まれることを期待するとして賛成意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当文教常任委員会に付託されました当初予算1件についての審査経過とその結果のご報告といたします。 ○議長(中川善夫君) 次に、民生常任委員長 永田吉治君 ◆民生常任委員長(永田吉治君) ただいま議題となっております平成13年度当初予算のうち、当民生常任委員会に付託されました予算5件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果について順次ご報告申し上げます。 最初に、第1号議案「平成13年度箕面市一般会計予算」中、当委員会所管に係る予算につきましては歳出中、まず第2款総務費におきまして、「コミュニティ振興費補助金」に関して、補助金の内訳及び自治会加入率向上と自治会活性化に向けた新たな取り組み、並びに自治会を結成する際の行政対応について質疑、要望が交わされたのをはじめ、関連して、コミュニティセンター運営検討専門委員会の取り組み状況、地域コミュニティのあり方についての市民アンケート調査の実施、及び利用者の声が反映できる組織体制のほか、コミュニティセンター利用後の維持管理などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、「市民サービスコーナー費」中の「非常勤職員報酬」に関連して、市民サービス事務補助員の人件費を戸籍住民基本台帳費に振り替えた理由及び予算書での記載方法、市民サービスコーナーにおける開館時間の見直しや事務の効率化に向けての取り組み状況、即日交付ができない中での夜間受け付けのあり方、並びに西南図書館への市民サービスコーナー移転に伴う図書館業務と住民票等交付業務の兼務などについて質疑、要望が交わされました。 また、「戸籍住民基本台帳費」中の「一般職給」に関して、前年度当初予算と比較して職員が増員となっている理由及び人的配置のあり方、並びに市民から評価される市民サービスコーナーとなるための運営面の改善について質疑、要望がありました。 続いて、「住民基本台帳ネットワークシステム機器設置等委託」に関して、委託内容及びネットワークシステム構想の内容と整備スケジュール、並びに地域バランス・他市の設置状況を勘案し、かつ十分な議論・検討を行った上での端末機の設置について問われたのをはじめ、ICカード化に伴う個人情報保護についての危惧内容、及びセキュリティ対策に関する国への要望などについて質疑、要望がなされたほか、関連して、自動交付機活用の充実及びインターネットを利用した住民票等の交付申請受け付けなどについて種々質疑、要望がありました。 その他、総務費につきましては、o自然緑地等保護指定の状況、及び指定自然緑地拡大と同意率向上策o地球環境保全行動計画子ども版の策定スケジュールと活用方策o地球環境保全行動計画概要版の全戸配布による効果o家電リサイクル法施行に伴う不法投棄防止対策としての監視カメラの活用策などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、第3款民生費におきましては、「老人福祉センター費」に関連して、老人福祉センターの活動内容と利用状況、及び健常者以外の方への対応、並びに市内地区別の高齢者市民の利用状況について質疑がなされました。 また、「家族介護慰労金」に関して、介護慰労金が予算化された理由、及び介護保険制度の趣旨との整合性のほか、個人給付的な事業実施と本市の基本方針との整合性、及び本制度の今後の方向性などについて種々質疑がありました。 続いて、総合保健福祉センター費中の「自動車借上料」に関して、ディマンドバスの活用状況と購入経過、及び利用対象者の範囲と利用時間、並びに利用についての市民へのPRなり周知について質疑、要望が交わされました。 関連して、ストレッチャー付車両の利用状況、及び介助員付ディマンドバスにおける介助員との委託契約内容、並びに介助員増員の考え方などについて種々質疑、要望がありました。 次に、「生活保護費」に関して、生活保護対象世帯が増加している要因、及び生活保護世帯に陥らないための行政としての啓発なり防止策、ケースワーカーの充実による自立支援、並びに生活保護受給者に対する指導などについて質疑、要望が交わされたほか、関連して、生活保護世帯における高齢者世帯の割合などについて質疑がありました。 その他、民生費におきましては、o高齢者生きがい推進事業の内容及び補助金の増額理由o単位老人クラブに対する活動費補助金の支給条件見直しo高齢者グループホームに対する補助内容と補助目的o総合保健福祉センターにおける上下水道使用料の増額理由o障害者福祉作業所運営補助の増額理由o学童保育事業と遊び場開放事業において、児童がけがをしたときの現場対応の実態と妥当性、及び医療機関で治療に要した経費の補助のあり方o市民ニーズにこたえるための積極的な保育行政の推進o同和保育基本方針の廃止などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、第4款衛生費におきましては、「医療情報ネットワーク整備事業補助金」に関して、3師会に対してホームページ開設費用として補助金を交付するに至った経緯、補助金の使途目的、及び運営経費補助の有無、市民が有効に活用できるホームページの構築について質疑、要望が交わされたほか、補助金交付することの必要性、及び本市ホームページ上における医療情報の充実について種々質疑がありました。 関連して、市が補助金を支出している公益法人が選挙活動を行うことの可否及び是正指導について質疑がありました。 また、「清掃費」中の「指定ごみ袋」に関して、配布方法及び1世帯当たりの配布枚数のあり方、並びにごみ減量化を進める上での指定ごみ袋のあり方について問われたほか、関連して、抜本的なごみ減量対策、特にごみ減量の努力が報われるシステムづくりや、ごみ収集の有料化をも含めた方策などについて質疑、要望がありました。 続いて、「可燃ごみ・かん・びん収集委託」に関連して、いろいろな角度から、ごみ施策の検討・実施、特に市内の公園におけるごみ箱の撤去、小規模なごみ集積場所の見直しなどについて質疑、要望がありました。 その他、衛生費におきましては、o霊園清掃管理委託他の増額理由o電気式生ごみ処理機設置補助金の申請が多い場合の行政対応oプラスチック収集モデル地域を拡大する理由、及びプラスチックリサイクルの取り組みと方向性o環境クリーンセンターにおけるダイオキシン対策工事終了後の維持経費などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、第5款労働費につきましては、「労働費」に関連して、行政が発注する業務に対する最低賃金遵守のチェックと現状認識、並びに労働者雇用を伴う業務委託の発注のあり方と契約締結後の賃金等の検証について質疑、要望が交わされました。 また、「シルバー人材センター補助金」に関して、補助金の内容及び維持経費の負担内訳について問われたほか、「(仮称)就労支援センター建設事業費」に関して、建設経費の縮減、アンテナショップの検討状況、同就労支援センターへ入居する各団体に対する家賃負担のあり方などについて種々質疑、要望がありました。 次に、第6款農林水産業費につきましては、「有害鳥獣駆除委託」に関して、委託の内容と委託先、委託を再開するに至った理由及び事故の再発防止対策、並びに行政と地域住民との協働による有害鳥獣駆除の取り組みについて質疑、要望がありました。 次に、第7款商工費につきましては、「商工業振興」に関して、平成13年度予算編成に当たっての考え方、及び市内における大規模小売店舗開店に伴う市内商業者への影響、並びに地元商業者の活性化方策について問われたほか、「信用保証料補給及び利子補給他」に関して、融資制度の利用率と返済状況、及び市内商工業者に対する制度のPRなり情報提供などについて質疑、要望が交わされました。 また、「箕面公園集客促進検討調査委託」に関して、委託内容及び観光の活性化を検討するための委員会設置の考え方、並びに箕面の自然に適した観光施策の実施などについて質疑、要望がなされたほか、「観光振興補助金」に関して、観光振興支援策の積極的な行政対応、及び滝道の商店街活性化及び空き店舗対策などについて種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、介護慰労金について基本スタンスをしっかりと持っておくべきであり、個人給付事業を行うことにふらつきがあると受給者に混乱を招くことになるので、早急な介護慰労金制度を導入することには納得できないし、医師会のホームページに関しても、市の主体性を疑いたくなる内容で、どちらも施策として一貫性がない。また、住民基本台帳ネットワークシステムの構築については、市に相当の負担を強いる内容であり、市民生活の安全を守るというセキュリティ対策面で問題があるとの反対意見、自治体として行うべきごみ収集事業を放棄して、市内4分の1地域で民間委託をスタートさせる予算となっており、これは、平成14年度に学校給食の一部民間委託をする布石にもなっている。また、同和行政、障害者行政についても特定の団体におもねいた姿勢の予算編成となっているとして反対意見が提出された一方、各種事業の実施に際しては、前例踏襲で事務を執行するのではなく、本当に市民の福祉・サービスの向上につながっていくのか、一つ一つチェックをするとともに、品質・コスト・納期という指標を念頭に置いて事業の執行を行い、市民が頼りになる市役所であることを実感できる仕事を行ってもらえることを期待して賛成するとの意見、財政の経常収支比率が厳しい状況の中で、この時期に応じた行政の手法として、ごみ収集の民営化に前向きな取り組みをされており、また、介護保険についても、これからいよいよ軌道に乗り、さらにきめ細かい介護保険制度の充実に向けた取り組みもなされているとして賛成意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第4号議案「平成13年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」につきましては、保険料における同和減免の廃止時期、及び保険料滞納に伴う文書の送付対象者及び文書の内容、保険料滞納者に対する被保険者証の取り扱いについて質疑がありましたが、本件につきましては原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第5号議案「平成13年度箕面市特別会計老人保健医療事業費予算」につきましては、異議なく原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第6号議案「平成13年度箕面市特別会計介護保険事業費予算」につきましては、歳入中、「第一号被保険者保険料」に関連して、低所得者等に対する軽減または減免措置の見直し、及び介護サービス事業者に関する市民への情報提供などについて質疑がありましたが、本件につきましては原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第7号議案「平成13年度箕面市病院事業会計予算」につきましては、「病院事業収益」に関して、初診料加算金を徴収することによる外来収益への影響について質疑が交わされたのをはじめ、「病院事業費用」に関して、医薬分業推進に伴う市立病院内の薬剤師の処遇及び当初予算への反映、院内での服薬指導実施による入院患者への負担などについて質疑がなされました。 また関連して、洋式便座の設置状況と改修計画のほか、救急医療体制における臨時の当直医師数と報酬金額、及び当直医勤務体制の改善方策、並びにリスクマネージャー設置の考え方などについて種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、本予算は第29号議案「箕面市病院事業の設置等に関する条例改正の件」と連動しており、また、病院経営を最優先した内容となっている。市民ニーズを把握し、市民にとって親しまれる病院としての経営感覚を持ってもらいたいとして反対意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当民生常任委員会に付託されました予算5件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(中川善夫君) この際、暫時休憩いたします       (午後0時 休憩)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~       (午後1時 再開) ○議長(中川善夫君) これより休憩前に引き続き会議を開きます。 委員長の報告を求めます。建設水道常任委員長上田春雄君 ◆建設水道常任委員長(上田春雄君) ただいま議題となっております当初予算のうち、さきの本会議におきまして当建設水道常任委員会に付託されました予算6件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果を順次ご報告いたします。 まず、第1号議案「平成13年度箕面市一般会計予算」中、当委員会所管に係る予算につきましては、第2款総務費におきまして、「迷惑駐車防止業務委託」に関連して、(通称)桜井通り線における迷惑駐車防止対策の一環として、金融機関などにおける駐車場確保の要請などについて質疑、要望がありました。 次に、第6款農林水産業費におきましては「自然公園施設維持管理委託」に関連して、エキスポ'90記念の森管理委託の内容及び委託先などについて質疑がありました。 次に、第8款土木費におきましては、「山麓保全検討委員会運営業務委託」に関して、委託費用、委託内容、委託先及び検討委員会の設置目的のほか、保全の実効性を高めるための土地所有者への働きかけ及び森林税などの検討、並びに事業本来の目的を達成するための行政姿勢を問われたのをはじめ、「市街地再開発準備組合活動補助金」に関して、準備組合のこれまでの活動内容及び公共施設の配置計画と市の財政負担額の算出のほか、事業方式の見直し及び事業に係る情報提供について質疑、要望がありました。 次に、「公園等管理報償金」及び「公園施設管理委託他」に関して、緊急雇用対策としての公園調査や改修の実施及び北の杜公園における木製遊具の現状と改修予定、並びに市内全公園の改修を見据えた抜本的な対応のほか、報償金または委託料による公園管理の内訳及び管理方式のあり方と区分けの明確化、並びに報償金制度の市民周知について問われるとともに、「都市計画費」に関して、水と緑の健康都市建設にかかわる府の見解に対する本市としての認識と対応、及び事業見直しの検討並びに公共施設や交通アクセスの考え方をはじめ、府の動向に対応するための組織体制の構築を問われたほか、国際文化公園都市建設の見通し及び国際文化公園都市株式会社の経営状況、並びにモノレール事業の経営見通しなどについて質疑、要望がありました。 次に、「新都心整備事業費用地購入費」に関して、購入価格、換地後の土地価格、総事業費などの財政計画、地元商工業への影響及び交通対策など市としてのまちづくりのあり方と整備方針の見直しをはじめ、「府道豊中亀岡線シンボルロード歩道美装化負担金」に関連して、歩道の西側と東側で植栽方式が異なる理由のほか、関連として、市民参画等により道路整備プランなどを検討する際の行政の主体的な判断なりかかわりを問われたほか、「借上公共住宅借上料」に関連して、民間の空きマンション活用による事業実施の検討状況及び中堅所得者向けの住宅施策と市の活性化策について、また、「市営住宅まちづくり協議会補助金」に関して、補助金の目的及び補助対象団体決定の経過、並びに事業目的と市営住宅設置目的との整合性、及び他の市営住宅も補助対象とすることなどについて質疑、要望がありました。 その他、土木費におきましては、o花壇管理委託の業務内容と障害者の従事状況o止々呂美地域まちづくり方策調査の内容を踏まえた地域活性化方策の推進o市営住宅を整備促進する上での障害o大阪府警察職員宿舎用地の使用料徴収化などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、第9款消防費におきましては、消防職員定数の考え方とその根拠のほか、出勤率や休暇取得率及び消防職員の増員などについて質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、大型開発優先の実態があり、かつ上下水道料金の大幅値上げにつながる他会計への繰出金削減がある。市民の暮らしを守る予算とされたいとの反対意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第8号議案「平成13年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費予算」につきましては、一部委員より、新都心構想が全面に出たまちづくりには問題があるし、大型店舗中心の商業核形成は地域経済に大きな影響を及ぼすとして反対意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第9号議案「平成13年度箕面市特別会計小野原西土地区画整理事業費予算」につきましては、一部委員より、残された貴重な自然環境を保全するように事業を見直すべきであるとして反対意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第10号議案「平成13年度箕面市特別会計公共下水道事業費予算」につきましては、一部委員より、長期不況の今日、一般会計からの繰入額削減により、大幅な下水道料金の値上げになることは問題があり、大型開発より市民を守ることに予算を使うべきとして反対意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第11号議案「平成13年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費予算」につきましては、異議なく原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第12号議案「平成13年度箕面市水道事業会計予算」につきましては、水と緑の健康都市計画が縮小された場合の水道料金への影響、府の処理策における整備区域や未整備区域への水道管の敷設義務者及びその費用負担ルールのほか、府処理策が実施された場合の水道料金の見通しなどについて種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、一部委員より、一般会計からの繰入額削減により大幅な水道料金の値上げになるとともに、ダムに依存した給水は改めるべきとして反対意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当建設水道常任委員会に付託されました当初予算6件につきましての審査経過とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(中川善夫君) これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております12件のうち、日程第40、第1号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。15番 斉藤 亨君 ◆15番(斉藤亨君) ただいま議題になっております第1号議案「平成13年度箕面市一般会計予算」について反対し、以下その理由を述べます。 いま日本の暮らしと経済が大変な事態に陥っています。その最大の要因は、日本経済の6割を占める個人消費が8年連続落ち込んでいることです。したがって経済を回復するためには、個人消費を温めることが一番効果的なのです。ところが3月26日成立した国の2001年度予算は、家計や消費を温める施策が全くありません。逆に介護、年金、医療、雇用保険などで給付カットと国民の負担増が合わせて3兆円という、一層景気を冷え込ませる予算となっています。戦後最大の失業率、三百数十万人の失業者を抱えながら、雇用施策はなく、リストラを放置してきました。それどころかリストラをする企業には税金を減額して奨励しているありさまです。一方ではむだな公共事業に国民の大きな批判が高まっているにもかかわらず、公共事業費は3年連続の過去最大額になっています。アジアでは非同盟中立をめざす平和の流れが太くなっており、朝鮮半島では南北の対話が進んでいるというのに、軍事費は5兆円に膨れ上がっています。このように暮らしの面から見ても外交の面から見ても、国民の立場に立たない予算であります。またKSD問題は中小業者の掛金で自民党の議席を買い取った政治のあり方が問われている問題であり、機密費は日本共産党以外の与野党にばらまいて国会対策に使っていたという、国政上の重要問題であるにもかかわらず、これらの問題の真相解明を政府与党がしないまま、予算を通してしまいました。 このような国の予算のもとでの箕面市予算はどうでしょうか。私は代表質問で、昨年8月に誕生した梶田市長が組んだ最初の当初予算は、国・府の悪政に追随し、到底市民の暮らしと福祉を守る予算にはなっていないと指摘いたしましたが、4つの常任委員会で審議する中で、私が指摘したことは一層明らかになりました。私は次の3つの理由で平成13年度一般会計予算に反対するものです。 まず第1は、大規模開発に税金を投入することです。水と緑の健康都市計画について、日本共産党は当初から自然環境の保全、市や府の財政負担、住宅需要状況などの点から反対し、計画の見直しを求めてきました。大阪府はやっと2月になって大幅見直しを発表しましたが、それならば、国際文化公園都市についても同様、見直しをすべきです。700億円近い土地購入のための有利子負債を抱える第三セクター国際文化公園都市株式会社の採算見通しは、一層深刻になるでしょう。箕面の緑と自然を破壊し、自治体財政を破綻させる巨大開発にさらなる税金投入を続けることは到底認めることができません。萱野中央では400億円出して鉄道の来る当てのない新都心整備が進められています。ゼネコンと大規模店舗を喜ばせる一方で、地権者には税金が、商工業者には経営の圧迫が、市民には財政圧迫のツケが残るこのような開発は、箕面市自身が見直しをすべきです。 第2の理由は、同和人権行政・教育です。日本共産党がかねがね廃止を要求してきた同和個人給付はこの数年見直しが進み、箕面市独自の同和個人給付として最後まで残っていた国民健康保険保険料の減免が今月末でなくなります。昭和60年に制定された同和保育基本方針に基づく施策、事業は、もうすでにどれも廃止されています。これは箕面市長自身が同和地域と一般地域との間に格差がなくなったことを認識していることの証明であります。しかし、人権施策、人権教育と称して新たな衣を着せた事業、教育を進めるために持ち出した理由づけが、「市民の中に差別意識がある」というものです。この理由自体が特定の同和団体が考え出したもので、大阪府と府下の市町村がオウム返しに言っているだけのものですが、特定の運動団体の理論に、かぎ括弧つきの理論ですが、この理論に追随しているところが大きな問題なのです。このことは障害者施策についても言えることであります。 第3の理由は、地方自治体の本来の仕事である福祉や暮らしの予算をどんどん削る方向に進んでいることです。長寿祝金の大幅削減、母子・父子家庭入学祝金の廃止、心身障害者等福祉金の廃止などを進めてきた箕面市は、これからも一層暮らしと福祉を切り捨てようとしています。それをスクラップ・アンド・ビルドとか、再構築とか称してごまかしているだけです。介護保険についても、日本共産党は繰り返し保険料と利用料の減免制度を設けるようにと要求してきましたが、市長には一向にその気がありません。いよいよ2001年度から市内4分の1地域でごみ収集の民間委託を始めるとしています。さらに2002年度からは学校給食の民間委託を一部の学校で導入しようとしています。リストラと民間委託がまるで先進行政であるかのように思い込んでいるところに、市長判断の大きな誤りがあると言わざるを得ません。病院会計、水道会計、下水道会計などへの補助金繰り出しを減らし続けています。梶田市長が組んだ予算は、まさに暮らしと医療・福祉を削る予算であります。 以上、来年度予算は大規模開発に税金を投入する一方で、市民には暮らしと福祉を切り捨て、自助努力と受益者負担を一層押しつける予算であることを重ねて指摘いたしまして、反対討論といたします。 ○議長(中川善夫君) 18番 上田春雄君 ◆18番(上田春雄君) 第1号議案「平成13年度箕面市一般会計予算」について、賛成の立場で討論をいたします。 私は、今まで予算についてトータルとバランスで判断してすべて賛成してきました。一度だけ萱野文化会館、青少年会館の建築費について一部凍結して予算を認めた記憶があります。もし当初予算を反対するとどうなるのか、いろいろ調べて聞いてみますと、通常予算が否決されると当然行政運営を中断せざるを得なくなります。それでは市民の皆様方に大変なご不自由、ご不便をかけることになるのです。緊急避難措置として一定期間内の給与費、旅費、物件費、緊急を要する災害復旧費、支払期日の到来する地方債の元利償還費などなどの義務的経費を計上した暫定予算を組んで乗り切るそうです。しかし時限措置であるので、前回出された新規事業や今年度においてぜひ改革、改修、改築、改善、改装、改良などの取り組みをしたい案件を再度提案されても、今までのスタンスからすれば、当然再び反対されるでしょう。それであるならば、市民の皆様方に健康な日々を過ごしていただくためにより万全な体制づくりをめざし、全身用エックス線CT装置の買いかえとか、低温プラズマ滅菌装置の増設などなどの取り組みに、すなわち病院事業会計繰出事業はできないということです。 また、子育て支援策として以前から働くお母さんの強い強い要望でありました早朝保育時間の拡大も民間保育所の増園も、一時保育事業の充実も今年はだめということにもなります。また、箕面三丁目の高齢者の方が行方不明になられて捜索願を出されたが、発見されたときすでに亡くなられていたという痛ましい事件がありました。このような不幸な事件を少しでもなくそうと、PHSを利用した徘回高齢者の緊急対応システムの整備など、いきいき安心ネットワーク事業も認められないということになります。 ほかに、火葬場近隣地区住民の皆様方の高邁な温かいご判断により、聖苑がこの4月1日からオープンいたします。そのときの約束事である現火葬場の解体工事、墓地・駐車場の整備に係る費用も執行できないことになります。また消防救急体制の充実のために高層ビルの消火並びに救助のための40メートル級はしご車のオーバーホールの費用とか、救急車に救急救命処置を行うための資機材の整備費なども認めないということになります。 また、学校教育施設の整備、東小、中小、豊川南小、萱野北小の子どもたちが使う保健室と先生方が使われる職員室に設置する空調機代とか、五中、六中にも同じように設置する空調機代、ほかにも豊川南小学校の体育館の床の改装工事代とか、四中の体育館の改修とか、運動場の整備工事代などの多くの費用が否決されると、子どもたちは悲しみ、悔しがるでしょう。1年たてば間違いなしに卒業してしまう子どもたちに、よりよい教育環境で学校生活をおくれるように、ぜひ、賛意を表していただきたいと存じます。ほかにも萱北のコミセンはできないし、芝、宮崎、稲東、むつみ、青松園の5自治会の自治会館の改修もお預けになってしまいます。 ほかに特に大規模開発に対しての見方、考え方が異なるようです。例えば彩都においては、省資源国日本が21世紀に生き残るためには、創薬医療、食糧産業、環境産業などなどにおいて遺伝子情報を奪い合う国際競争に勝ち残る体制づくりをしなければなりません。国立循環器病センター、大阪大学病院、将来的には第二名神による関西文化学術研究都市との連携や京都大学などなど、各研究機関が現状や課題を情報交換するために、名神、第二名神、新幹線、関空、大阪空港などなどの利便性により移動がスムーズに行われることができ、研究資源の最上集合地となり得る医薬基盤技術研究所を中心施設とした国際文化公園都市彩都は、21世紀の日本の大きな役割を担うものであります。もちろん環境が人をつくるのですから、よいアイデアが生まれなければなりません。そのためには植樹による緑豊かな、よい環境にすればいいのです。自分の考え方にそぐわないからといって反対する物事の判断は、トータルとバランスです。長期と短期、現代的と将来的、ゆとり的と緻密的、幅、遊び、余裕などなどを受け入れることも、また必要ではないでしょうか。 地方分権が叫ばれ、地方自治体間競争が生じるであろう21世紀に入っても、自分の意見や考えが通らないからといってすべてを否定するとは、児戯に等しいのではないでしょうか。いま私たちがいるこの市庁舎は、当時人口4万1,000人、一般会計予算5億7,000万円の時代、昭和39年5月1日に1億4,500万円をかけて竣工されました。箕面市の現在の人口12万4,000人に対する事務事業をこなすのに中心的役割をし、機能面においても外観上においても不都合もなく、不便もなく、見劣りすることもなく、立派にその役目を果たしています。これが真の市民に対する議決であります。多数の市民の皆様方の考え、望んでおられることはまちまちであって、そのとおりの望みを全部かなえようとすることは、恐らく不可能に近いことです。だとすれば、最大多数の最大幸福に近い考え方に立つために、妥協せざるを得ないこともあります。この妥協こそが政治の要諦であるということを申し上げて、賛成討論といたします。 ○議長(中川善夫君) 4番 牧野直子君 ◆4番(牧野直子君) 「平成13年度箕面市一般会計予算」に反対の立場から意見を述べます。 1人ひとりがそれぞれの市民の信託を受けて、この25名がこの議会に出ております。そして、その25名の方の意見はそれぞれ背後に多くの市民の声を背負って、ここでその意見を表明しているわけです。賛成、反対いろいろあると思います。私もこの一般会計について精いっぱい調査をしてまいりました。多くの問題点が発見されました。そして、この場においてそこを指摘し、そして、最終的にここでそれを議決をしていくという、そういうこの場を私は大事にしたいと思います。精いっぱい私は自分なりに多くの市民の方の意見を闘わせながら得た結論を述べたいと思います。 さて、12月議会では多くの公共料金値上げが決まりました。今議会では一般会計予算にそのことが反映されています。先日箕面市立聖苑がオープンいたしましたが、新たに斎場使用料が決められると同時に、市営葬儀の料金や火葬料が軒並み値上がりしました。施設使用料として年間7,650万円ほど組まれていますが、これは市民の立場に立った料金設定とはなっていません。また、今回の予算案には政策の一貫性が見られないことを指摘しておきます。介護保険が始まって2年目の予算となりますが、その中で介護慰労金が100万円計上されています。介護保険基本計画策定委員会では多くの議論の末、介護慰労金については介護保険制度と矛盾するという観点から、また、個人給付制度を見直している箕面市の姿勢として導入するべきではないという結論を出していたにもかかわらず、介護保険の利用実態調査もしないうちから早々と介護慰労金制度の導入を決めています。また、今年度の予算に医師会、歯科医師会、薬剤師会に対し50万円ずつの計150万円補助金を計上していますが、余りにも唐突であり、その意図が不明確です。昨年度箕面市はホームページを開設しました。さまざまな行政情報がホームページを通して提供されるようになりました。しかし医療情報の提供がまだまだ不十分です。隣の池田市では市立病院のホームページがかなり充実しています。今後市としての医療情報の充実こそが望まれるはずなのに、そのことを手がけることなく、医師会へのホームページに補助金を出して医療情報を載せてもらうというのは、本末転倒ではないでしょうか。 次に、今年度予算には住民基本台帳ネットワークシステム構築のための予算が組まれていますが、このネットワークシステムはまだ詳細が決まっておらず、国からの指示を待っているという状態での導入です。特に将来的にはICカードによる国民総背番号制へとつながる構想の第一歩です。個人情報保護という観点でその安全性が十分保障されていない時点での予算化には賛成できません。 さらに予算案では、市内4分の1の地域についてごみ収集の民間委託の費用が組まれています。確かにごみ収集に関しては費用が減りますが、一方で余剰人員を抱えることになるので、人件費がトータルでは膨らみます。退職者不補充の考えに立ち、長期的な展望のもとで無理のない民間委託を進めるべきです。このほかにもスポーツ施設管理や学校給食調理の民間委託などが進められようとしていますが、初めから民間委託ありきではないでしょうか。将来構想が示されない中での安易な民間委託の導入は、市としての主体性が保てません。むしろ民間に委託するからには、直営でやるよりしっかりとしたポリシーが必要です。単にコスト計算だけではないはずです。契約条件をどこまで求め、その評価をだれが何に基づいて行うのか、早急に確立する必要があります。 最後に、今年2月に大阪府の事業である水と緑の健康都市建設の見直しが発表されました。正式な議決は今年9月の府議会の予定だそうですが、大型開発をめぐる環境がこのように大きく変わりつつあります。地方財政が一段と厳しさを増している中、政策の優先順位が今後求められてきます。また地球環境保全行動計画が策定され、緑の保全が最優先課題になりつつある中で、みどり推進室を設ける一方で、バブル前の計画をいまだ継続させようとしています。小野原西地区についても、箕面市に残された貴重な農地を市として有効に政策に生かすことなく、従来の乱開発を防ぐ手法としての区画整理事業にのみ固執しているなど、時代のニーズに対応できていません。今朝の新聞で、諫早湾の干拓事業が暗礁に乗り上げたことが報じられていました。生態系を無視した公共事業は、結局最終的に大きなツケをみずから負うことになることを証明しています。21世紀の初年度の予算として将来に展望の持てない内容と言えます。第四次総合計画に沿った予算であるはずですが、このように一貫性のない今回の予算に対しては認めることができません。 以上、私の反対討論といたします。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。(“はい、議長”の声あり)16番 布 邦夫君 ◆16番(布邦夫君) さきの賛成討論をお聞きしまして、極めて残念な思いでいっぱいであります。まさにとんでもないいいがかりで、反対をすると、すべて行財政がストップするというものであり、私は断じて容認できる発言ではないと考えております。予算が否決されれば、可決される範囲で直ちに処理を提案すればよいものであります。よいものに直せば、多くの市民が共同してそれを推進していくはずであります。もっとしっかりと議案に対する対応を勉強していただき、賛成意見を述べていただきたいと思うのであります。(呼ぶ者あり) 見解が異なる立場からの大規模開発、彩都をめぐっての見解が示されました。これらの事業が促進されておるわけですが、この事業はすでに多くの市民の皆さん明らかなように、まさに赤字を覚悟で事業が推進されていかざるを得ない。そして、それらの負担を国民の税金で賄い、大企業あるいはゼネコン奉仕の政治を進める、それを私どもは断じて認めるわけにはまいりません。今日国際文化公園都市が21世紀の大きな課題だと言われておりますが、果たしてこのような財政困難をもたらし、今日国民的な批判の高まっておる大型開発を促進することこそ、21世紀の国民的な見直しの姿勢が必要となっているわけであります。まさにトータルとバランスを失った賛成討論であり、私はこうした立場は認めるわけにはまいりません。 また市庁舎、4万5,000人、これが39年に1億4,000万円で竣工され、中心的な役割を果たしてきたと、このように述べられておられます。そして、その後引き続いて妥協こそが政治の要諦だ、このように言われておるわけでありますが、まさに今日政治の状況は、各地の地方自治体の選挙の中で明らかなように、国民的な批判こそが政治の流れを変える、このような状況、生まれておるわけであります。さきの国会でも数を頼んで政治を国民の批判からそらす、とんでもない立場では、ますますと21世紀、国民の展望を失う事態となりかねません。今こそ多くの国民がこのような批判の声を上げて、政治の流れを国民が主人公の立場へとかえていくことこそ肝要だと思います。 なお私ども日本共産党は、中井市政の時代に一時与党として取り組んでまいりました。ところが第三次総合計画で大規模開発、自然と緑を破壊し豊かな財政を食い物にするこのような公共事業の乱立や不公正乱脈な同和行政継続は断じて許さない。住民犠牲と職員いじめの第二臨調についても、これは容認できない。こうした立場から第三次総計に反対し、以後、野党となって今日まで市民本位の政治実現にと取り組んでまいりました。本年度予算につきましても、こうした立場から多くの問題点を抱えていると、こういう点で反対を示しているわけであります。さきの賛成者に対する反論として討論を行います。(呼ぶ者あり) ○議長(中川善夫君) ほかに討論はありませんか。(“はい、議長”の声あり)25番 八幡隆司君 ◆25番(八幡隆司君) 予算に関しては賛成の立場から討論をいたします。ただし、私も先ほどの賛成の討論を聞いておりまして、若干疑問を感じてしまいますし、やはり議会の根幹にかかわることだと思いまして、突如賛成の立場から意見を表明します。 今回の予算、私にとっても先ほど指摘のありました大規模開発や、例えばホームページの予算等々、疑問が全くないということではありません。常にいつの場合も百パーセント賛成ということは、なかなか議員にとってはなく、そういう意味ではトータルバランスを考えた賛成・反対というものを、議員は判断しておるわけです。しかし、どうしても、恐らく反対される方も賛成される方も百パーセントではない。だけども8割以上の予算には賛成をしている。そういう部分で納得のできない、これだけは素通りさせてはいけないという予算が1点でもあった場合は、議会は直ちに理事者に対してその撤回を求め、場合によっては予算を差しとめ、再度提案し直しをすることができるはずであります。 その1点において反対をした、あるいは数点にわたって反対をしたことが、イコール他の反対者が問わないところまでも含めてストップさせるのかというふうな形には本来的に議会はなっていないと思いますし、そういう意味では私も百パーセントは賛成はしておりませんけれども、トータルバランスの上では賛成をさせていただきたいと思いますので、以上、発言とさせていただきます。(呼ぶ者あり) ○議長(中川善夫君) ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第1号議案「平成13年度箕面市一般会計予算」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第41、第2号議案、日程第43、第4号議案、日程第44、第5号議案、日程第45、第6号議案及び日程第50、第11号議案、以上5件について、これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第2号議案「平成13年度箕面市特別会計財産区事業費予算」、第4号議案「平成13年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」、第5号議案「平成13年度箕面市特別会計老人保健医療事業費予算」、第6号議案「平成13年度箕面市特別会計介護保険事業費予算」、第11号議案「平成13年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費予算」、以上5件を一括採決いたします。 以上5件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上5件をそれぞれ委員長報告どおり決することにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ご異議なしと認めます。 よって以上5件は、それぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第42、第3号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。14番 黒山政之君 ◆14番(黒山政之君) 第3号議案「平成13年度箕面市特別会計競艇事業費予算」に反対し、その理由を述べます。 私ども日本共産党箕面市会議員団は、競艇事業について一貫して反対しております。それは競艇そのものが、幾ら法律によって地方自治体などが施行できるものとなっておっても、ギャンブルであり、暴力団によるノミ行為なども決してなくなるものではありません。一方、競艇などによる家庭破壊も増えこそすれ、なくなることがないのも事実であります。しかし、本市はこの競艇事業によって開業以来1,300億円近くが一般会計に繰り入れられ、市内の公共施設が建設されてまいりましたが、単純に喜べるものではないと考えております。今後時代の変化の中で、今までのような競艇事業による収益を見込むなら、大変な失敗と損失を市民に与えかねないものであります。競艇事業はなくならないとしましても、地方自治体などが公営競技として開催権を持つことの是非や、収益がビッグレースに依存する中で、事業が赤字転落をした場合に、市民的に競艇事業そのものに対する評価が表面化してくるものと考えるのであります。この立場と問題意識を持って、今日の住之江競艇場における本市の競艇事業を見ると、多くの問題点があります。 まず第1に、収益が極端に減少しているにもかかわらず、経費の支出がバブルの頃と変わっていないということであります。宣伝広告関係や警備関係の予算は、今日の不況と入場者の減少からするならば、もっと減らしても当然であります。売り上げが減少しても固定経費は増える一方という現状について考えるなら、むだな経費の削減を大胆にすべきではないでしょうか。 第2に、住之江競艇場の運営について、なぜ特別観覧席やシアターセンター、メンバーズルームなどが住之江興業の管理に置かれ、収益が本市に入ってこないのでしょうか。住之江興業に対して本市は、競艇場の借上料として売上金の4.5パーセントを支払っているではありませんか。その競艇場の中で住之江興業が副収入を上げることは納得できないものであります。一方これらの特別観覧席は、ノミ行為が行われやすい施設になっております。この点からも見直しが必要であります。 第3に、法19条20条にかかわる交付金について、今日の売上状況と固定経費の高騰の中で、施行者である本市が日本船舶振興会やモーターボート競走会に交付金を納付しなければならないことになっております。来年度の予算案でも一般会計に4億円しか繰り入れないにもかかわらず、法19条による交付金は21億円、法20条による交付金は7億4,000万円が計上されております。競艇場の借上料、ボートピアの借上料も売り上げ連動になっていることも問題でありますが、この交付金についても、国に対して強く引き下げを要求することであります。交付金算出の基準も今から40年近く前に決められたものであり、見直すべきであります。 第4に、今日の競艇事業が売り上げ至上主義になっているということです。ファン拡大と売り上げ向上のために電話投票やボートピア建設、そして、場間場外発売とあわせて舟券の投票方式を3連式にするなど、一層射幸心をあおるものになってきているということです。ファンの中でもますますプロ化が進み、賭博性が高まり、ファンを固定化させるものではないでしょうか。今日売上額に目が奪われ、ファンサービスが根本的なところで低下するようでは、単に不況による売り上げの低迷だけではなく、ファンがだんだん逃げていく実態があることを、私の立場からではありますけれども指摘いたしまして、反対討論といたします。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第3号議案「平成13年度箕面市特別会計競艇事業費予算」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第46、第7号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。15番 斉藤 亨君 ◆15番(斉藤亨君) ただいま議題になっております第7号議案「平成13年度箕面市病院事業会計予算」につきまして反対の立場で意見を述べます。 この予算は、紹介状なしの患者に対して1,000円の初診料加算金を新たに設けることによる増収2,500万円と、個室料を大幅に引き上げることによる増収3,300万円を見込んで編成された予算です。詳しい理由は午前中の第29号議案「箕面市病院事業の設置等に関する条例改正の件」の反対討論で述べましたので、重複を避けるため省略させていただきます。 以上で、私の反対討論といたします。 ○議長(中川善夫君) 17番 石田良美君 ◆17番(石田良美君) 第7号議案「平成13年度箕面市病院事業会計予算」に賛成し、以下、その理由を述べます。 中井武兵衞元市長の言葉にある「日本一親切で信頼される病院」をめざし、診療科11、病床数210床をもって昭和56年(1981年)7月7日に診療を開始した箕面市立病院は、今年7月に20周年を迎えます。毎年発行されています病院年報でこの20年の足跡をたどっていきますと、5つの診療科の設置、輸血室、手術室、集中治療室の増設、高度医療診断機器や検査装置の整備、リハビリテーションセンターの建設、24時間の救急診療対応など、公立病院としての機能充実が図られ、現在では診療科16、病床350を数える総合病院になりました。しかしながら、昨今全国で発生している医療事故とも無縁ではなく、幾度か新聞紙上にも取り上げられてきましたが、平成元年の手術における事故以来、手術は2名の医師から3名の医師で行っていること、さらに他市で毒薬と間違えた死亡事故がありましたが、本市では以前よりそのような間違いやすい薬品は使用してこなかったこと、一晩で50人から80人の患者が訪れる救急医療部門は、7人の医師、薬剤師、検査技師、看護婦、職員等、毎日常時17名から27名の当直で対応していることなど、医療事故予防策も講じられてきました。 このような20年の歩みをもとに、13年度にはホームページの作成、外来での院外処方せんの全面発行による医薬分業の推進、外部の識見者を含む倫理委員会の設置、平成14年度導入をめざしたオーダリングシステムの研究、かかりつけ医、かかりつけ薬局の推奨、並行して地域の医療機関との役割分担と連携、そのための地域医療室の充実などが予定されており、市民が安心できる医療の提供に向け着実な改革が次々と進められようとしています。 その中で特筆したい一つは、医薬分業のための院外処方せんの全面発行です。薬による副作用の防止、薬歴管理の重要性など医薬分業の意義を認めつつ、これまで遅々として進まずでありましたが、処方せんの全面発行により、市民は否応なくかかりつけ薬局を選択しなければなりません。高齢者の中には病院に行くだけでも大変なのに、その上薬局へ行くのはさらに大変、という嘆きの声もあります。しかし医薬分業は飛躍的に前進いたします。 2つ目は、先ほど議決されました箕面市病院事業の設置等に関する条例で、その中の初診料加算金は市民にかかりつけ医の選択を促すきっかけとなり、地域の病院と市立病院の役割分担が進んでまいります。それにより市民は、それぞれの医療機関の持ち味を生かした治療を受けることができ、患者負担の軽減にもつながります。これらは2つとも市民に労力と経済的負担を強いることにもなりますが、長期的な視野で見れば、安心できる医療と医療環境づくりになると確信いたします。 第四次総合計画にある「耳に心地よい日々の安心、ずっと続く安心、暮らしの安心」は、そうたやすく手に入るものではありません。全国公私立病院連盟の平成11年度の調査では、全自治体病院の9割が赤字だそうです。採算のとれない診療科を切り捨てられないのが公立病院の使命でもあり、さらに厚生省の医療費抑制策、箕面市財政健全化策による病院への繰入金や補助金のゼロ査定を控え、病院経営は決して容易ではありません。一方、全国的に医療への不安と不信が広がっています。私はこのような中であえて目先の安易な妥協をすることなく、積極的な病院改革に大きく踏み出された本年度病院事業会計予算案に強く賛意を示すものであります。 岩田病院長はある雑誌で、「箕面市立病院は地域に開かれた病院づくりをめざして改革を進めていますが、本来は質の高い急性期入院や高度のリハビリテーションを提供しながら、地域医療支援病院の任を全うすることを基本姿勢とします」と述べておられます。その言葉に将来のあるべき市立病院の姿を思い描き、着実に改革が進むことを期待し、私の賛成討論といたします。 ○議長(中川善夫君) 4番 牧野直子君 ◆4番(牧野直子君) 第7号議案「平成13年度箕面市病院事業会計」に反対の立場から意見を申し述べます。 今回の病院事業会計を審査して感じることは、明らかに経営を意識した大きな方向転換をしていることです。今までは、箕面市は市立病院に対し国の基準以上に一般会計から多額の繰り出しをして強力にバックアップしてきました。しかし、財政健全化計画にあるように、企業会計への繰り入れを今後5年間で国基準並み、いわゆるルール分と言われるものに絞ろうとしています。今後市立病院の経営が苦しくなるのは目に見えています。今年は開院20周年ということですが、今後建物や医療器具の補修、買い換えにも多額の費用がかかることでしょう。そんな中で9億円もの企業債を発行してオーダリングシステムを導入したことに警告の意味を込めて反対をいたしましたが、今議会に条例改定案が示されているように、このたび紹介状のない患者さんへの1,000円の初診料加算や個室料の値上げなど、矢継ぎ早の市民負担の提案に対しては驚くばかりです。箕面市ではこの料金設定に伴って27名の外来患者数の減を見込んでいるとのことですが、その分が地域の医療機関に流れるとは限りません。治療を控える人も出てくるでしょう。そして、患者数の減少がもっと進むかもしれません。 財政の逼迫している大阪府では、府が今まで全額負担してきた高度医療などの人件費、設備費を国の基準3分の2まで引き下げ、府立病院に対し経営努力を迫りました。府立羽曳野病院では地域医療推進室を設け、紹介患者を増やすため、初診患者の予約をファックスでスピーディに受け付けるサービスを展開しています。またホームページで得意分野をPRするなど、医療情報の提供にも力を入れ、市民が利用しやすいサービス向上に努めています。 また4月より、医薬分業の完全実施を予定していますが、医薬分業については不便を訴えておられる市民の方々がたくさんおられます。近隣の都市で医薬分業がなかなか進まないのは、何よりも市民に負担が増えるからです。医薬分業によって人件費が抑えられるものではないとすると、一体だれのための医薬分業なのでしょう。投薬には処方せん料が加算され、また院内の薬剤師が入院患者の服薬指導に当たるということで、新たに服薬指導料もかかるとなれは、さらに市民負担が増えます。高齢者の医療費の1割負担制度、介護保険料とあわせて、高齢者にとってはなかなか厳しい状況です。箕面市立病院の基本理念の筆頭に、親切で信頼される病院をモットーとし、市民に質の高い医療を提供します、とあります。開院20年の節目に綿密な市民ニーズ調査を早急に実施した上で、今後の医療サービスの提供のあり方を総点検し、どうすれば親切で信頼される箕面市立病院となるか、市民も含めて十分議論をしていく必要があります。このたび市立病院として初めて患者満足度調査をされるそうですが、日ごろ患者さんがどんな思いをされ、どのようなことを市立病院に望んでおられるか、しっかり把握されることを望みます。 12月議会で岩田病院長から接遇マニュアルを作成し、だれだれさんと呼ばず、だれだれ様と受付での呼び方を徹底いたします、というお話がありましたが、利用者である市民から見れば、お客様扱いされることより待ち時間の短縮を、あるいは予約制の充実を切に願っておられるのではないでしょうか。今後経営と市民サービスのバランスをとっていくためにも、このような調査と分析は欠かせない作業ですが、このことが後回しとなっています。十分な市民の理解が得られないと経営にも悪影響をもたらします。先日の介護保険においての北摂シンポジウムでは、ケアマネージャーから箕面市立病院のリハビリ担当者の対応が素早く、退院までに住宅改造が終わり、ちゃんと受け入れ態勢ができていたという、うれしい報告も聞いているだけに残念です。 市民の立場より経営の立場に立った今回の予算案は、市立病院の基本理念に反します。今後市立病院の方向を見誤らないようにしていただきたいと申し上げて、私の反対討論といたします。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第7号議案「平成13年度箕面市病院事業会計予算」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第47、第8号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。16番 布 邦夫君 ◆16番(布邦夫君) ただいま上程されています第8号議案に反対し、以下その理由を簡潔に述べます。 この議案は、後ほど採決されます第9号議案、第10号議案及び第12号議案などと関連し、大規模公共事業の促進や住民負担をもたらす予算措置であり、今日の不況打開を一層困難に追いやるものであります。 第8号議案は、萱野地域での大型公共事業箕面新都心構想と一体で進める区画事業に係る予算措置であります。住民の総意に基づくまちづくりの一環としての事業であるとして、当初私どもは問題点を指摘しながらも見守ってまいりました。しかし、今日の区画事業の到達点は、大規模な商業核カルフールなどを中心とした開発事業となり、地域経済を大きく変え、住民と中小業者へ深刻な影響を及ぼすものになろうとしています。しかも地権者にとってもどのような土地活用をすべきか、不安いっぱいの状況とさえなっています。さらに、箕面市にとっても、当初から期待していた止々呂美地域の大規模開発から生じる乗り入れも、開発の破綻から大きく計画が狂っています。しかも、住民の強い要望であります鉄道の早期延伸の展望は、いまだ見えないままであります。こうした今日の到達点で、箕面市が400億円、地価下落との関係などで大幅に圧縮しても250億円の財政投入を図り、地方財政の厳しい状況をさらに促進するものであります。こうした施策展開を進める区画事業にはきっぱりと反対するものであります。 ○議長(中川善夫君) 8番 林 恒男君 ◆8番(林恒男君) 箕政会の林でございます。第8号議案「平成13年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業予算」について、賛成の立場で私の見解を申し述べさせていただきます。 萱野中央土地区画整理事業は、魅力ある箕面新都心のまちづくりを行うため、主に萱野地区の地権者の皆さんが21世紀の新しいまちをつくっていくという共通の思いでゾーニングやゾーンごとの整備方針、あるいはまちづくりのルール等について、箕面新都心都心ゾーン共同事業準備組合及び箕面新都心まちづくり協議会を設立し、これからの箕面市がどうあるべきか、地権者としてどうすべきかをみずからの立場と市の将来に思いを馳せて真剣に取り組まれてきたことを、まずもって申し述べておきます。 箕面新都心まちづくりの計画は高校生から60歳代までの広範な公募市民、学識経験者、地権者等でつくられた箕面新都心生活デザイン検討委員会で、利用者の立場から、「行ってみたいまち、住んでみたいまちについて、実現したい生活像」という切り口で検討されてまいりました。その結果、進出企業の優先順位も決定し、いよいよ事業が本格的に動き出すようになってきたのであります。私はこのような時期に行政運営にかかわれた者として、何としてでも、この箕面新都心が活気にあふれ、このまちに住みたい人、このまちで商売をしたい人がたくさん集まってくるようなまちになってもらいたいと考えています。そして、この事業を成功させてこそ、箕面市民が熱望する北大阪急行電鉄の延伸が見えてくるのではないでしょうか。またこの新都心ができ、さらに国道423のトンネルが開通することによって、止々呂美地区の利便性もよくなり、本当の意味で安心して暮らせるまちづくりが構築され、明るい兆しが差し込んでくるのではないでしょうか。 ある地権者の方が言われました。「自然環境はホタルやトンボなど人間にとって都合のよい自然だけではなく、ヘビ、カエル、ムカデなど人間にとって嫌だと思われる動植物も存在する。この箕面新都心も、人間にとって都合のよい機能性だけを追求したまちにしたくない。当然開発ではあるので、今までの自然ではなくなるが、少なくとも、人間にとってやや不都合であっても心休まるまちになってほしい。それが長い目で見て、地権者・市民・地域社会・箕面市、それぞれがもうかることだ」とおっしゃいました。そして、私自身現場に足を運び、話をお聞きする中で、地権者や関係職員の皆さんの長年にわたるご努力と熱意に頭の下がる思いがいたしました。この区画整理事業を行うことにより、千里ニュータウンのような緑あふれるまち、箕面地区で申しますと、箕面三丁目や四丁目、百楽荘、桜ケ丘、さらに市役所東側の牧落三丁目などといった整然とした住環境のまちができるのではないでしょうか。 私たちが今、このような恵まれた環境で生活できるのも、先人の諸先輩方のおかげであると思うのであります。なるほど、今の人たちからは、金がないのに、あるいは緑がなくなってしまうと感じられる方がおられますが、長期的視野に立って、今の子どもたちが大人となる10年、20年後に緑あふれ、生き生きとしたすばらしいまちとなり、後世の人たちに私たちが感じたように、よいまちを残してくれたと感じていただけるよう、今こそ市民も行政も議会も一丸となって取り組んでいくことが、私どもの責務であると思うのであります。議員の皆さんのご理解をよろしくお願い申し上げまして、第8号議案「平成13年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費予算」につきましての賛成討論にしたいと思います。 ○議長(中川善夫君) 3番 増田京子君 ◆3番(増田京子君) 無所属クラブの増田京子です。第8号議案「2001年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費予算」に反対の立場から討論に参加させていただきます。ただいま林議員が、地権者の方が中心になって箕面市の将来像を見据えて、現在この区画整理事業、そして、まちづくり事業をつくられているとおっしゃいましたけれども、残念ながら私は心安らげるまちにつながっていかないのではないかという立場から、反対の討論をさせていただきたいと思います。 今、この萱野中央土地区画整理事業内の周辺に住む私といたしましても、萱野東西線の道路が姿を表し、以前の田や畑の面影が全くなくなるという様相を大きく変えてきているのを日々見るにつけ、本当に不安が募る一方なのです。例えば既設道路に新設の道路がつながってきましたが、このように網の目状に広がるこれらの道路を見ていまして、地域に住み続けることの不安が増幅されております。まず車の量が非常に増えること、そして、それによる騒音や大気汚染などの公害について何の解決策も示されていないことが、今回の代表質問でも明らかになりました。これから協議するしかなかったのです。しかし、環境が悪化することは本当に目に見えております。それに対する対策なしで今回の予算執行が進むのでは、周辺住民としては本当に安心して住むことができません。「周辺住民はやはり泣き寝入りするしかないのでしょうか」という声を聞くのです。 それは工事のあり方にもあらわれております。やはり住民無視なのです。例えば工事協定を結びました。そして、時間を守ることを約束しましたが、再三指摘したにもかかわらず、時間外の工事を行っていたり、また周辺住民に影響がある工事に対しては事前説明を求めました。確かに日程を知らされましたが、その日程変更があった時点での説明は全くなく、生活に支障を来すような工事の仕方が今もなされているのが実情です。周辺住民は開発内容に意見も言えない状況で、ただ被害をこうむるだけであると強く感じる人が多いのです。私が議会で何度も周辺住民への理解の重要性を訴えてきましたが、このような現状では、これからのまちづくりには協力はとてもできないだろうと、多くの方があきらめと、さめた思いで見ておられます。2004年にはまち開きと言われますが、現在住んでいる周辺住民の方にはなかなか明るい兆しが見られないのです。 また先ほどからも出ておりますけれども、大型スーパーカルフールが入店予定とされております。しかしこのカルフールにつきましても、さまざまな方が光明池店を見に行かれ、私に感想を届けてくださり、また私も調査をしてまいりましたが、これも明るい兆しが少ないのです。例えばこの光明池を見に行かれたついでに、その店の周辺住民の方に聞かれた話として、「何回も行きたいと思わない」と言われたそうです。つまり、リピーターが少ないのでしょう。そして、また、さすがにこの春休みに入ってからはお客が増えているということですが、平日に行かれた方は、お客が少ない、これでいいのだろうかとおっしゃいました。そして、フランスでは赤字などの評判も伺っております。具体的にカルフールの中を見てみましても、広過ぎて高齢の方は買い物がしにくいや、カートも大き過ぎる、たなが高い、味が日本人の好みに合わないなど、また接客対応に細やかさがない、目玉商品は安いが、全体的に特に安いということはない。20代の人に調査を依頼しましたが、結論は、悪くないけどよくもない、外観以外はサティとかと一緒、遠くからわざわざ行こうとは思わない、一度行ったら十分だという報告を受けました。確かにしばらく、萱野も遠方からは買い物に来られることでしょうが、このような状況ではその後どうなるかわかりません。カルフールの撤退も考えられるとなれば、本当に市全体に大きく影響されるのです。事実箕面駅前のエースやダイエーが撤退するとのことですが、駅前の市民の動く動線が大きく変わってくることでしょう。歩いて行けるまちから箕面はますます遠ざかっていくのです。 この萱野のまちができることで、どのような変化が起きるのか、箕面市全体を見てまちづくりを進めなければなりません。今のままの計画では本当に箕面市全体が活性化すると言えるのでしょうか。このまま市全体が無計画にまちづくりが進めば、ばらばらなまちになることが本当に危惧されます。しかし、私たちは区画整理事業に今までも反対してきてまいりました。しかしここまで本当に造成が進んできたからには、何とか前向きに真剣にまちづくりを考えたいと、ただいま林議員がおっしゃっておりました生活デザイン検討委員会の傍聴へも何度となく足を運びました。そして、プロポーザルコンペにしましても、今までにない手法であることは認めます。しかし、どの案を見ましても、やはりバブル期の大量生産・大量消費・大量廃棄の流れを変える発想はないのです。21世紀のまちづくりは持続可能なものでなければならない。このような考えに基づく私たちは、やはりこの事業にどこから見ても賛成ができる内容ではありません。 以上のような理由でこの第8号議案に反対とさせていただきます。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第8号議案「平成13年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費予算」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第48、第9号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。16番 布 邦夫君
    ◆16番(布邦夫君) 第9号議案に反対し、以下その反対理由を述べます。 小野原地域での区画事業にかかわる予算措置であります。住民の総意に基づく事業展開でありますが、箕面市街地にまとまって残された自然環境を生かしたまちづくりへと抜本的な見直しこそ、今日求められている事業であります。多額の税金投入と多くの人的配置を行う公的事業であり、地権者だけではなく、多くの市民に理解される区画事業でなければなりません。見直しを強く求め、この予算措置には反対するものです。 ○議長(中川善夫君) 3番 増田京子君 ◆3番(増田京子君) 無所属クラブの増田京子です。第8号議案に引き続き、第9号議案「2001年度箕面市特別会計小野原西土地区画整理事業費予算」に反対の立場から討論をさせていただきます。 私のもとへ、小野原西地区開発反対の署名活動の知らせが届きました。税金は自然破壊のために使うのではなく、自然保全のために使ってください、という内容でした。また先日、仁鳥大池を観察調査し続けた千里国際高校3年生の方の資料を見せていただきました。その資料の結果では、大阪府内でもこの仁鳥大池にしかいない生物がいることもわかってきました。このような具体的な環境調査・結果を示され、ここの環境を守りたいという声が、私のもとへ本当に多く届いております。にもかかわらず、この予算執行がされれば、開発が続いていくのです。そして、仁鳥大池は6月に水が抜かれ、秋にはブルドーザーが入る造成工事が始まる予定だと聞いております。水と緑の健康都市ではオオタカを保全すると言っておりますが、私たち人間が生きていくために生態系の多様性が必要という認識が、どれぐらいあるのでしょうか。本当の緑とは何かということを、いま私たちは考えなければいけないと思います。 そしてまた、第8号議案の萱野中央土地区画整理事業にもありますように、これからの開発事業展開は、本当に地権者にとっても厳しいものであると、私は認識しております。この小野原西につきましても、住宅の需要はあると推定されているようですけれども、水と緑の健康都市も、30代の世代の購買力があると府企業局はアンケート調査によって示されたと私たちに言われました。それが事実であるなら、今回の水と緑の健康都市の見直し案とはならなかったはずです。どんなアンケート調査を行ったのかわかりませんが、時代は急速に変わってきているのです。この小野原西地域の住宅需要も大変厳しい状況ではないのでしょうか。 そして、ただいま布議員もおっしゃいましたが、まちづくりには地権者ではなく、本当に真の住民参加が求められている時代なのです。公共事業に対する反対運動が起き、地元との合意形成をおろそかにすると事業が進められず、コストがかさむということから、国土交通省でさえコミュニケーション型国土行政を2年前に打ち出しております。そして、また環境保護などを掲げた住民の反対で交通計画や都市計画がストップする状況になった欧米では、90年代に入って合意形成のためのまちづくりが進みました。フランスでは事業の段階ごとに住民が参加する委員会がつくられ、完成後も追跡調査が行われます。イギリスではインスペクター(審問官)が公聴会を主宰し、民意を聞き、住民の声を行政の意思決定に反映させていきます。アメリカではパブリック・インボルブメントという制度があります。外国だけではありません。日本でも横浜市青葉区で1999年に骨格道路を住民参加で整備がなされました。その青葉区で示された複数案の中には、つくらないという選択肢も加えられておりました。 住民参加を形ばかりのことでお茶を濁すのでは、かえって公共事業の不信感をつのらせるだけなのです。公共事業の考え方の転換が日本でも始まっております。先ほど無所属クラブの牧野直子議員もおっしゃいましたが、諫早湾が本当にいい例ではないでしょうか。住民参加の大胆な手法を取り入れるため、この小野原西土地区画整理事業を見直すことを再度提案いたします。そして、残念ながら今回の予算にはこのような提案が盛り込まれていませんので反対といたしますが、水と緑の健康都市や国際文化公園都市、そして、萱野中央区画整理事業、423トンネルなど、市民が知らない間につくられてしまったではなく、より多くの市民が納得する箕面市のまちづくりをめざすことを求め、反対討論とさせていただきます。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第9号議案「平成13年度箕面市特別会計小野原西土地区画整理事業費予算」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第49、第10号議案についてこれより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。16番 布 邦夫君 ◆16番(布邦夫君) 第10号議案について反対します。 本予算は、多額の税金投入のもとで、おくれていた下水道事業に取り組み、市街化調整地域での下水道の施設も完了、今後は基本的に維持改修や雨水管の布設、さらには危険河川等の整備改修が急がれる状況であります。この予算措置の唯一問題は、市民への大幅下水道使用料の値上げであり、今日の長期に続く深刻な不況のもとで犠牲と負担をもたらす予算編成を行っている点であります。この背景には、大規模開発には多額の税金を投入する一方で、市民への負担を押しつけるため、一般財源からの繰り入れを大きく減少させたこうした市の姿勢が背景にあることを指摘し、反対討論とするものであります。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第10号議案「平成13年度箕面市特別会計公共下水道事業費予算」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第51、第12号議案についてこれより討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。16番 布 邦夫君 ◆16番(布邦夫君) 第12号議案は、第10号議案と同様に市民負担と犠牲をもたらす予算編成となっています。これらの背景には、大型公共事業に莫大な財政投入が必要であり、これらの行財政運営のために商業核が必要であるとして、これまで一般会計からの補助金を大きく減らそうとしたところにあります。さらに止々呂美地域での大規模開発に連動して、受水のための北部水源を確保するとして予算措置をとってきました。大規模開発は多くの問題点があり、当初から明確に反対をしてきたところであります。しかし当時のダム建設の多目的利用の必要性のもとで、とりあえず水源を確保するという視点から、かつて賛成もしてきました。しかし、今日のバブルが弾け、阪神・淡路大震災や社会構造の変化、大阪府営水の布設の展望、下流域での水害対策などを通じて、このダムの必要性、ダムからの受水の必然性がなくなり、あわせて今日の大規模開発の見直しが進められようとする今日、これまでと同様に予算措置は不必要であります。こうした点からこの予算編成には反対するものであります。 ○議長(中川善夫君) 3番 増田京子君 ◆3番(増田京子君) 無所属クラブの増田京子です。第12号議案「2001年度箕面市水道事業会計予算」に反対の立場から討論させていただきます。 ただいまも布議員がおっしゃいましたが、水道料金がこの4月1日よりいよいよ値上げされます。この説明をするため、各地の報告会でさまざまな意見を市民の方と交換してまいりました。市民の多くの方が、それでもまだまだ請求書あるいは通帳を見られて初めて、ああ値上げされたのかと気づくのでしょう。先日、市民の方から「どれぐらい値上げするのですか」と訪ねられました。「下水道料金も含め約3割です」とお答えすると、大変驚いておられました。そして、財政健全化計画を説明しましたが、「それでは私たちの税金は何に使われているのですか」と問われました。ただいまも、さまざま予算審議がありましたが、市民病院での初診料加算や個室料負担、ごみ収集の民間委託、学校給食の民間委託、そして学校給食の補助金削減、また介護保険、今まで税金で賄えていたものができなくなったことに対し、市民の方は多く不満を持っておられます。その中でやはり大きな開発である余野川ダムが見直されることなく、北部水道として位置づけられていることには納得されませんでした。 今回私は一般質問でも触れさせていただきますが、今年度の大阪府、豊能町、能勢町の予算において、この豊能、能勢に府営水が導入されます。その予算が可決されました。そして、豊能町の府営水導入の計画は、水と緑の区域に、つまり箕面市域に送水管を通すのです。一方で余野川ダムからの送水管がありながら、二重の公共負担ではないでしょうか。また、府営水道事業にいたしましても、水の需要を12万トン下降修正しました。それでもまだまだ府営水が余っている状況なのです。この23日に閉会いたしました府議会、予算が決定いたしましたが、府営水道事業の来年度計画は、大阪府広域水道整備計画で示されておりますが、その中でダムの事業は縮小していないのです。 また、この大阪府広域水道整備計画の中で、地域ごとの需要水量を示した表があります。それを見てみますと、北大阪地域で1人1日最大需要水量、1988年446リットル、そして同じく93年444リットル、98年432リットルと実績は下がってきているにもかかわらず、2005年は482リットル、2010年には488リットルと大幅に使用量を見積もっております。一方で節水と言いつつ、水の容量を多く見積もった計算で拡張工事を進めていこうとしているのです。箕面の水道事業に関しましても、今までも申してきましたが、経営努力がまだまだ不十分です。市民不在の来年度の予算としか言えません。私たちは節水や雨水利用を促進することを提案しておりますが、このような開発がまずありきの府営水や箕面市水道事業のあり方に対し賛成できませんので、本年度予算も反対とさせていただきます。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、第12号議案「平成13年度箕面市水道事業会計予算」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第52、「交通対策特別委員会経過報告の件」を議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。交通対策特別委員長 大越博明君 ◆交通対策特別委員長(大越博明君) 去る2月5日午前10時から開催しました第1回交通対策特別委員会につきまして、審査いたしました経過の概要をご報告申し上げます。 当日の案件につきましては、1、北大阪急行線延伸構想について2、市内バス路線運行等の充実について3、都市計画道路御堂筋線(国道423号バイパス)の事業計画について4、第二名神高速道路について5、国際文化公園都市モノレールについて6、現地視察の実施について以上の6案件を設定したものであります。 まず、案件1、「北大阪急行線延伸構想」につきましては、平成12年2月以降の取り組みの経過及び今後の予定について説明を受けたものであります。 この主な内容といたしましては、北大阪急行線延伸推進会議が実施した鉄道延伸要望や、先進地事例調査並びに組織拡大と情報誌発行などの活動内容などについて説明がありました。 以上の説明に対し、運輸政策審議会答申に基づく補助制度改正の内容と本事業における補助金の推計額、並びに補助制度のさらなる改善に向けた取り組みの方策を問われるとともに、地元負担額の見通しと大阪府の取り組み姿勢に対する評価などについて質疑、要望がありました。 次に、案件2、「市内バス路線運行等の充実」につきましては、既設路線の改善などについて説明を受けたものであります。 この主な内容といたしましては、阪北線での増便内容とバスカード化システム導入の状況及びバス車両の低床化の導入経過と今後の予定、並びに福祉バスの充実内容、(仮称)コミュニティバスの検討状況について説明を受けたものであります。 以上の説明に対し、バスの運行改善に伴う利用状況の変化、及び少子高齢化社会に対応したコミュニティバスなどの新たな公共交通体系のあり方に対する認識と検討期間、並びに検討に当たっての市民の交通動態や意識に関する実態調査実施に関する考え方を問われたほか、北大阪急行延伸、萱野中央との関連における公共交通システムに対する認識などについて質疑、要望がありました。 次に、案件3、「都市計画道路御堂筋線(国道423号バイパス)の事業計画」及び案件4、「第二名神高速道路」につきましては、相関連いたしますことから、平成11年2月以降の取り組みの経過及び今後のスケジュールについて、一括して説明を受けたものであります。 この主な内容といたしましては、都市計画道路御堂筋線について、北側、南側それぞれの坑口での用地買収状況、南側ボックス部及び南北坑口における工事進捗状況などについて報告がなされるとともに、今後の整備スケジュールとして、用地買収完了の目標、工事計画について説明がありました。 また、第二名神高速道路については測量・調査説明会の実施状況と今後のスケジュール、及び大阪第二名神自動車道路建設促進協議会における要望などの活動状況について説明がありました。 以上の説明に対しまして、トンネル開通後の止々呂美地区への路線バス及び福祉バスの運行計画を問われたほか、トンネル工事に伴う川の枯渇と簡易水道の水源確保の見通しについて質疑、要望がありました。 次に、案件5、「国際文化公園都市モノレール」につきましては、平成12年2月以降の取り組みの経過及び今後の予定について説明を受けたものであるります。 この主な内容といたしましては、モノレール第2期事業並びに(仮称)川合駅の設置のあり方、茨木・箕面丘陵線に関する用地買収と工事の進捗状況、及び豊川駅西側、特に箕面市側へのアプローチに関する関係機関との協議・調整状況などについて説明がありました。 以上の説明に対し、モノレール整備に伴う開発者負担に関する協議状況、及び協議が整っていない段階での工事着工に対する認識を問われるとともに、豊川駅舎の規模に関して質疑がありました。 次に、案件6、現地の視察につきましては、2月19日に「都市計画道路御堂筋線(国道423号バイパス)」トンネル築造工事南坑口の現地視察を実施することを決定したものであります。 以上、まことに簡略ではありますが、第1回交通対策特別委員会の審査経過のご報告といたします。 ○議長(中川善夫君) 次に、日程第53、「大規模地域整備開発特別委員会経過報告の件」を議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。大規模地域整備開発特別委員長 北口和平君 ◆大規模地域整備開発特別委員長(北口和平君) 去る2月16日午前10時から開催いたしました第2回大規模地域整備開発特別委員会につきまして、審査経過の概要をご報告申し上げます。 当日の案件につきましては、1、国際文化公園都市について2、水と緑の健康都市について3、箕面新都心整備について以上の3案件を設定いたしたものであります。 まず、案件1、「国際文化公園都市」につきましては、平成12年11月以降の取り組みの経過及び今後の進め方について説明を受けたものであります。 この主な内容といたしましては、1次造成工事及び防災工事や土地区画整理審議会等の開催状況、埋蔵文化財などの各種調査等の実施状況をはじめ、国際文化公園都市モノレール及び茨木箕面丘陵線の進捗状況のほか、川合・山の口地区周辺整備にかかわる動向などについてそれぞれ報告がなされるとともに、今後の進め方として、工事関係の継続実施、土地区画整理に関係する審議会等の開催予定、埋蔵文化財調査、環境対策調査並びに仮換地及び一部まち開きの予定をはじめ、モノレール支柱工事及び茨木箕面丘陵線における共同溝や砂防ダムの工事予定のほか、上水道に係る共同溝負担金及び下水道工事施工に係る各種手続き、並びに周辺整備に関する市の支援内容などについて説明がありました。 以上の説明に対し、川合・山の口地区におけるモノレール駅の必要性に関する市民アンケートの実施及びモノレール軌道工事着工後における駅設置の可能性のほか、モノレール建設費の負担内訳及び宅地の売り出し価格等を含めた事業見直しに向けての市の主体的な判断について質疑がありました。 続いて、社会情勢の変遷や事業の変更内容、事業採算性の見通しなどがわかる資料の提示のほか、市の活性化に向けた基本コンセプト及びモノレール稼働の見通し、環境問題等から見た公共交通機関としてのモノレールの必要性、及び事業の積極推進を求める大阪府への要望活動などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、案件2、「水と緑の健康都市」につきましては、平成12年11月以降の取り組みの経過及び今後の進め方について説明を受けたものであります。 この主な内容といたしましては、オオタカ調査委員会の提言及び保全方策実施による事業への影響を勘案した府の判断と事業の見直し内容、地元住民の事業推進を求める要請活動のほか、下水道整備状況、都市計画道路に係る調査、余野川ダム関連工事の進捗状況、既存集落地区周辺整備計画の協議内容などについて報告されるとともに、今後の進め方として府の事業収束に向けた処理策の内容並びに処理策に対する市の対応のほか、余野川ダム建設に係る用地買収及び工事進捗状況、既存集落周辺整備計画の進め方などについて説明がありました。 以上の説明に対し、府の処理策がすでに取り交わしている基本協定へ与える影響と市の対応姿勢、並びにオオタカがいなくなったときの保全地域の取り扱い、付加価値の高いまちづくり計画の導入をはじめ、環境アセスメント実施時におけるオオタカ調査のあり方及び保全についての根本的な認識、オオタカ保全地域及び都市計画道路に充てる用地の内訳、並びに事業の必要性に対する認識を問われたほか、第三工区における住宅戸数増への取り組み、止々呂美地区住民に対する府説明の有無、及び自然環境に対する市の認識並びに乱開発防止に向けた市の方策について質疑、要望がありました。 続いて、本特別委員会設置の基本スタンスや止々呂美地区住民の意見、これまでのまちづくりの方向などから見た委員会審査のあり方、止々呂美地区整備や開発事業に係る市の姿勢の見直しなどについて、種々質疑、要望がありました。 次に、案件3、「箕面新都心整備」につきましては、まず、昨年11月に行われた進出企業によるプロポーザルコンペ審査会のビデオを見た後、平成12年11月以降の取り組みの経過及び今後の進め方について説明を受けたものであります。 説明の主な内容といたしましては、区画整理審議会の協議内容、移転補償の交渉経過、造成工事の進捗状況、資金計画等の変更、新都心まちづくり協議会や世話人会の活動内容、並びに地権者共同事業準備組合の設置について報告がなされるとともに、今後の進め方として区画整理工事の完了予定をはじめ、多機能型商業施設の誘致に向けたスケジュール及び同施設の開業時期のほか、地区計画の決定や生産緑地指定の解除等の手続き,親水空間等の整備及び土地開発公社先行買収用地の買い戻し計画などについて説明がありました。 以上の説明に対し、府が発表した水と緑の健康都市建設の見直しが本事業に与える影響及び新都心整備に関する財政計画の策定、並びに固定資産税や相続税の見通しと地権者への説明、地権者共同事業準備組合への入会率及び共同事業に参画しない地権者への対応、並びにまちづくり協議会総会への出席状況及び新都心に関するアンケート調査結果の内容をはじめ、事業計画や工事についての地元説明のあり方及びデザイン検討委員会の今後の活動と公共施設設置計画策定時の市民参画のほか、市民参加における市民の権利と義務、区画整理地内における駐車場の規模及び駐車場の増設などによる交通渋滞緩和策などについて、種々質疑、要望がありました。 以上、まことに簡略ではございますが、第2回大規模地域整備開発特別委員会の審査経過のご報告といたします。 ○議長(中川善夫君) 次に、日程第54、報告第8号「専決処分の報告の件」を議題といたします。 議案の朗読を省略し、生涯学習推進部長から報告を求めます。生涯学習推進部長 清水義雄君 ◎生涯学習推進部長(清水義雄君) ただいまご上程になりました報告第8号「専決処分の報告の件」につきまして、その内容をご説明申し上げます。 本件は、平成13年2月20日午前11時ごろ、本市教育委員会生涯学習推進部中央図書館職員が、配本業務のため箕面市立萱野中央人権文化センター駐車場に公用車を駐車するため前進したところ、同車両の右側に駐車していた車両に接触し、当該車両の後部バンパー右側を破損させた事故でございます。その後相手方と誠意を持って交渉いたしました結果、本市が相手方に損害額4万1,055円を支払うことで和解が成立いたしましたので、地方自治法第180条第1項の規定により、平成13年3月19日専決処分いたし、同法第180条第2項の規定によりご報告申し上げる次第でございます。 このたびの事故につきましては、安全確認の不足という初歩的なミスにより引き起こしたものであり、まことに申しわけなく、ここに謹んでおわび申し上げる次第でございます。今後は公用車の運転には十分留意いたし、再発防止に努めてまいりたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。 以上、まことに簡単ではございますが、報告第8号のご説明といたします。何とぞよろしくご了承賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中川善夫君) 次に、日程第55、請願第1号「今宮南地区建設予定の高層マンションの審議に関する請願」を議題といたします。 議案の朗読を省略し、紹介議員を代表して神田議員から趣旨の説明を求めます。6番 神田隆生君 ◆6番(神田隆生君) 神田隆生です。私は請願第1号「今宮南地区建設予定の高層マンションの審議に関する請願」について、紹介議員を代表して請願の趣旨説明を行います。 本請願は、お手元の請願文書表にありますように、今宮南自治会高層マンション建設反対協議会、町づくり推進協議会及びみどりを守る婦人会の地元4団体の代表者の皆さんが請願者になられています。またほかに、市長あてに約6,000名の市民の皆さんの同高層マンション建設反対署名が寄せられています。請願の趣旨にありますように、今宮南地区に西公園東側山林の高台(総面積7,000平米)に高さ30.5メートル(平均地盤面より実質33メートル)、地上9階、地下2階(実質11階)建ての高層マンションが計画されています。当地は皆さん御存じのように、静かで緑の多い戸建て中心の住宅街であります。当然住民の皆さんは予想もしていなかった高層マンションです。景観無視、周辺環境に何の配慮もない乱開発であり、住民の皆さんにとって到底容認できるものではありません。 さらに請願文には3点、1、低層一戸建て住宅地域内の異様な高層集合住宅2、袋地地区と狭隘な道路事情による交通混乱3、整備された周辺地域開発へと、居住されておられる住民の立場からの当たり前で道理ある意見が述べられています。 市内各地で次々とマンション建設をめぐって住環境悪化を訴えられる住民運動が進められています。このような箕面の住環境を守り、よりよい住環境を実現しようと粘り強く取り組まれている住民の皆さんの運動を議会として支援するためにも、ぜひ皆さんのご賛同をいただきたいと願っています。 請願事項は、議会で十分議論をし尽くされ、実情に沿って地域にふさわしい方向で住民、議会、行政の十分なる「合意」の下に諸策、手続きが進められますよう行政指導を徹底されるべく関係者、関連部署にご指導、ご協力を頂けますよう切にお願いいたします、ということであります。 少なくとも住民合意のないまま本計画が建設へと進められることがないよう、本請願事項に込められた住民の皆さんの思いをしんしゃくしていただいてご採択いただけますよう、重ねて皆さんにお願いするものです。どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(中川善夫君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ご異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。19番 内海辰郷君 ◆19番(内海辰郷君) 箕政会の内海でございます。請願第1号「今宮南地区建設予定の高層マンションの審議に関する請願」について、反対の立場で討論に参加します。 戸建て住宅ばかりの地域に、ある日突然予想もしていなかった高層マンションが建設される、そんなものは困るという心情は十二分に理解できます。そして、住民の方々が背に腹はかえられないとの思いで請願という手段に訴えられた気持ちもわかります。しかしながら、本件に関しては請願という手法についてなじまない、望ましくないという観点から反対せざるを得ないということで、3点にわたって論じてみたいと思います。 まず第1点目は、反対運動そのものにかかわってであります。私は、土地区画整理事業で開発された快適な小野原の新興地に住んで、17年間議員活動を展開してまいりました。それは同時に、マンション建設反対運動にかかわってきた歳月でもありました。箕面市についの住みかを求めてきた住民と、資産活用を優先する施主や事業者との間に起き続けてきたあつれきの歴史でもありました。そして、その結果といえば、目隠しを設ける、数十センチ高さを下げる、金銭補償をする、階数を1階下げるといった成果を勝ち取った事例もありますが、戸建て住宅からわずか6メートルをはさんだ所に11階建てのマンションが建設されたように、ほとんど望ましい結果が得られていないのが現状であります。 そんな中、全面撤退を勝ち取った2つの事例があります。日用雑貨の大規模店舗ロイヤルホームセンターの進出と、茨木市、箕面市にまたがるセレッソコートマンション建設でした。特異な事例とは思いますが、成功した大きな理由は次の2つでありました。 土曜日、日曜日のたびによそから来た車で住宅地が荒らされる。飛び地のような茨木市の土地のために箕面市民の生活が侵害される。不明朗な土地交換があった。行政サービスの問題等々、反対運動そのものに大義名分があったということであります。 2つ目には、中核になった人たちの知恵と情熱でした。毎週1回の対策委員会、業者との徹底した話し合い路線、行政との連携、情報公開と情報提供の徹底、大規模決起集会、カンパ活動、マスコミへの働きかけ等々、はたで見ていても恐れ入るものがありました。 このように大義名分をいかに掲げ切れるのか、そこにどれだけみずからの汗も、知恵も、金も出そうとする人が結集し切れるのか、そのことにかかっていると確信するものであります。私も過去に、マンション建設反対で議会へ請願したいとの相談を受けました。しかし、請願は採択されたとしても、法的な拘束力を持たないこと、また立法機関に属している議員さんは法律や条例に最もシビアでなければならないのですから、現行の法律や条例をクリアしている建設計画に反対するという請願を突きつけるような手法の是非は、余りにも明らかではありませんかと申し上げてきました。そんなことをせずとも、本会議の一般質問や常任委員会でも幾らでも議論できるのですから、要望書を提出し、丁寧な連携をとっていかれる方がいいのではないですか、運動をいかに積み上げていかれるのか、いかに丁寧な連携を構築されるのか、そのことに汗をかかれるべきであると思うのであります。 2点目は、請願を議員として、議会として、いかに受けとめるかという観点で申し上げたいと存じます。請願制度は政治上言論の自由がない時代に、国民の利益の回復・救済のための制度として意義があったものであり、議会制民主主義の確立、司法・行政における救済制度の発達によって必要性は薄れたとも言われています。しかし、憲法第16条「何人も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を有し、何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない」と規定された基本的人権の一つであり、地方自治法124条に規定されているものであります。その範囲も地方公共団体の事務に関するものはすべて対象たり得るものであると解されています。 だからといって、何でも上げていいものではないと、私は思います。私自身、請願に関する書物で次のような文章に出会い、そのことを常に真摯に考えるべきだと自戒しております。請願するには、真摯かつ誠実に心情を述べ、紹介議員も説明をよく聞き、あるいは現況を十分把握し、その願意の実現のために努力するもので、選挙絡みの得票のための紹介はやめるべきである。これも議員の立場として選挙民に弱いために、表面上賛同に走りがちで、結局議会は総花式に採択するが、実現しないときは議員に対する信頼性と議会の権威を失うこととなり、やがて議員離れ、議会離れの要因となりかねない。請願者の願望だからといって、迎合的に安易に考え、法令上無理無謀、財政上措置不能、客観的に無理だとしても、願意にこたえるべきだとして飛躍的採択は、議会の信用失墜と請願制度の権威を問われる重大問題にもなりかねない。そして、今回の請願書の願意を見る限り、建設計画に反対であり、その趣旨を踏まえた上での議論、諸策を進められ、行政指導を徹底してほしいとのことであります。建設計画の大幅な変更や撤退にこの請願の真意があることは明白であります。議員としてはその真意の実現そのものを問われていると私は思います。 そこで近隣都市についても同様な請願があったのか、過去5年間にさかのぼって調べました。ほとんどの市では請願になじまない、望ましくないと話し合いの末、要望書等に切り替えて取り上げていませんでしたが、吹田市で過去5年間に9件もの高層マンション建設反対の請願が採択されているのが、大変目立っています。しかしながら、その請願採択によって計画変更された事例は1件もないことも知りました。反対運動にかかわるということは、住民の皆さんの切実な気持ちを共有しながらも、一方で法律、条例を遵守するという議会人本来の立場とのジレンマに陥るのであります。本当にその願意は真に実現し得るのか。その覚悟と責任はいかなるものか。そのことをみずからに問い詰めることなくして、請願に応じ切ることができないということを申し上げておきたいのであります。 3点目は、本請願の趣旨にあるマンション建設等に関する議論や諸策の制定については、すでに今までにも本会議や常任委員会で十二分に議論されてまいりました。だからこそ、国の再三の厳しい指導にも屈せず、全国にも誇り得る人口密度規制が今日まで堅持されてきたのであります。小野原に住む者として、それが何を意味するか、実感できるいい事例があります。隣接する吹田市域にこの5年の間に次々と高層マンションが建設され、金蘭学園の前に1,000世帯もの住宅ができ上がりました。吹田市が人口密度規制を撤廃して以後のことであります。ここが箕面市域であれば、6割程度の戸数しかつくれない。本件のマンションも本来150戸以上建設できるのですが、81戸に抑えられているという現実も、冷静に見つめておきたいと存じます。そして、後ほど小野原東マンション建設について一般質問する中で、中身についてただしてまいりますが、マンション建設等の紛議を防ぎ、良好なまちづくりを進めるために高度地区の制限内容に関する基礎調査の予算措置も新年度で講じられています。長年私どもが主張してきたまちづくりにおける予防行政の重要性をご理解いただき予算措置されたことを、高く評価するものであります。 このように他市にも見られない先進的な諸策について、住民の皆さんの意見を踏まえ、議会で議論し、行政においてすでに措置されてきている現状をしっかりと認識していただきたいのであります。 以上、3点申し上げましたが、住民の皆さんの心情にまともに向き合うと同時に、議会人としての本分に忠実であればあるほど、本請願に賛成しがたいことを申し上げ、討論を終了いたします。(呼ぶ者あり) ○議長(中川善夫君) 3番 増田京子君 ◆3番(増田京子君) 無所属クラブの増田京子です。請願第1号「今宮南地区建設予定の高層マンションの審議に関する請願」につきまして賛成の立場から討論をさせていただきます。 ただいま内海議員が反対の討論をされましたが、請願に対する解釈の大きな違いを論点として討論させていただきたいと思います。ただいまも内海議員がおっしゃいましたが、請願をする権利は日本国憲法第3条第3章国民の権利及び義務の第16条請願権を根拠としており、自治法124条の規定によって行われます。憲法に基づく住民の請願権は、私は最大限尊重されなければならないと考えております。私も今回さまざまな資料を読みました。その中で、請願事項については基本的人権の否定、個人、法人の秘密の暴露や裁判のなした判決の変更に関するものを省いた以外は何ら制限がない。そして最近は、請願が固定した法的規制の範囲での処理ができにくくなってきた行政制度の運営と方向に、重要な示唆や素材を提供することになるともあります。今回の請願は、まさしく今後の箕面市行政の方向を示唆しているのです。なじむ、なじまないは出される市民の方が判断されることであって、提出された請願はきっちりと議会で内容を議論されなければならない。そういう思いで常任委員会などでこの提案された市民の方の考えを直接お聞きする場も設け、議論を深めるよう提案いたしましたが、否決されたのは本当に残念です。そして、議会運営委員会の視察などで行きました何件かの自治体や、また川西市など、要望書、陳情書などすべて公開された委員会で取り扱いや内容が議論される議会もありますが、箕面では、なかなか市民が提出された要望書などが公開の場で議論されることはありません。市民にとって敷居の高い議会では、これからの分権時代、ますます議会が市民から遠い存在になっていくのではないでしょうか。現在の政治や議会は閉塞感が漂うと言われております。その中でこの請願権は、代表民主主義の行き詰まりを打開するために、市民の直接的な要求をじかに伝える最良の方法の一つでしょうとも言われております。そして、市民も要望だけではなく提案型へと変化してきております。 3月25日の日曜日に投・開票の行われました千葉県知事選の結果を見ても明らかではないでしょうか。長野、栃木に続き、政党に頼らず、勝手連が市民の手で230もつくられ、選挙に臨まれた堂本暁子さんが当選されました。夜中の11時半ごろ、千葉の堂本暁子選挙事務所にいた私の友人から当確したと電話が入ってきたときは、思わず、「ほんま」と聞いてしまいました。それほど、期待はしていましたが、「保守王国千葉で」と考えると驚きの出来事だったのです。そのような勝手連は全国規模で活躍し、若い市民も巻き込んだ選挙を行い、新しい流れを千葉県民が求めた結果でした。時代は確実に変わってきております。このような市民の意識の変化が、私は今回の請願の内容にも見受けられるから、この請願の紹介議員となりました。マンション問題が起き、市民の方が反対すると、今までは住民エゴと言われて相手にされなかったことが多かったのですが、決してエゴではないことを今回の請願は示しております。単に建設反対だけの請願だけではないからです。本当に箕面のまちにこのような建物が必要なのか、箕面全体のまちを考えて提案されているのです。 請願文の中に、「ここ数年の間に当箕面市街では急速にこのような高層マンション計画が続発し、住環境の著しい破壊につながることを懸念して、市全体でこのような乱開発を阻止する運動が起こっております。まさに箕面市全体の緊急問題としての危機の認識に至っております」とあり、具体的にこの開発を通して、箕面市の将来のまちづくりに反映させる施策を早急に議会で議論し、行政に働きかけることを要望されている請願なのです。地域住民と業者の民間同士、民民間の問題ではないことは、もう確実です。私はこの議会に入りまして5年目になりますが、今までの開発のあり方を見てまいりましても、ただいま第8号議案、第9号議案で萱野中央と小野原西反対討論でも申し上げてまいりましたが、今のような開発のあり方では、住んでいる箕面市民、今の箕面市民の人たちのまちづくりにはならないと言い続けてまいりました。そして、都市計画法の改正が必要だということも提案してまいりました。 しかし、今回改めて都市計画法の理念を読んでみました。解釈の仕方でこの法律も生かせるのではないかと考えました。第2条に、「都市計画は、農林漁業との健全な調和を図りつつ、健康で文化的な都市生活及び機能的な都市活動を確保すべきこと並びにこのためには適正な制限のもとに土地の合理的な利用が図られるべきことを基本理念として定めるものとする」とあります。つまり健康で文化的な都市生活や適正な制限とは何か、問い直すことが求められていると感じております。また建築基準法にいたしましても、目的第1条に、「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的する」とあります。立脚点をどこに置いてこの目的を読むのかで意味は大きく変わってきます。現在の計画のままのマンションを建設することが公共の福祉の増進につながるのでしょうか。そのための最低基準が充たされているのでしょうか。発想の転換が迫られています。市民の方がみずから、これからの箕面市のまちづくりを考えて、私たち議会に問題を提起されてきているのです。市民の自治意識を育むこの活動、行動に対して敬意を表すものです。市役所に足を運ばれるだけでなく、資料づくりや何回となく行われる集会、そして、議員との懇談、ロビー活動など、本当に大切な時間と労力とお金を割いて取り組んでおられるのです。請願を出された市民の方々と議員が問題を共有することによってこそ、住民自治を進める箕面市の新たな一歩が踏み出されることでしょう。請願採択に向けて各議員皆様の心強いご判断をお願いいたしまして賛成討論とさせていただきます。 ○議長(中川善夫君) 7番 名手宏樹君 ◆7番(名手宏樹君) 日本共産党の名手宏樹です。私たち日本共産党紹介議員は、この請願を3月初めの本会議に上程し、建設水道常任委員会に付託して審議するよう、議運でも求めてまいりましたけれども、自民、公明、民主などの反対で本日の本会議に上程、即決処理することになりました。まずこのような経過を明らかにしておきたいと思います。 請願第1号「今宮南地区建設予定の高層マンションの審議に関する請願」について賛成の立場から討論を行います。 本請願は、地上9階地下2階、実質11階の高層マンション建設計画のために、地域の環境がどんどん悪くなっていくことが明らかになる中で、住民の方々、地域の方々がやむにやまれぬ気持ちで出された請願です。すでに昨年、地域住民をはじめ6,000人のマンション建設反対の態度を表明する署名を市長あてにも提出をされてきました。マンション建設予定地域周辺はほとんどが戸建て住宅で、建設が実行されたら南東側は午後からの日が当たらない地域となってしまいます。該当地域の、あるお年寄りは、これまで日当たりの悪い所に住んできて、環境のよい箕面のこの地に引っ越してきて、やっと住み慣れた地になったのに、生きる権利を奪われるようだと憤っていらっしゃいます。また、この周辺地域は、今でも抜け道として交通量が多く、しかも道路が狭く、通り抜ける車で危険な状態があるのにマンション建設でさらに交通混乱が起こることは明らかです。当初、このマンション建設予定地も、初めの地権者は地域環境を配慮され、一戸建ての住宅建設を目的として売買に同意したという経緯も書かれています。地域住民にとっては住環境のよい箕面のまちづくりとはこんなものだったのか、初めのまちづくりと、今進められようとしているまちづくりが違うではないかという疑問の声が一層広がっています。箕面市は環境保全条例でもまちづくり条例でも、「開発によって環境上の弊害が生じないように安全で良好な市街地の形成が」と言葉では繰り返しうたい込まれているんです。しかし現実は、次々と高層マンション建設が市内各地で進められ、周辺住民とのトラブルが相次いでいます。すでに建設されてしまった後も、住民の多くが懸念されたように、日照の問題や違法駐車の問題、周辺の交通問題が起きています。本請願は、今宮南地区に建設予定の高層マンションにかかわる請願ですが、請願の趣旨の中でも、箕面市街地では急速にこのようなマンション計画が続発し、住環境の著しい破壊につながることを懸念して、まさに箕面市全体の緊急問題として危機の認識に至っておりますと述べられています。箕面のまちづくり全体のあり方が問われているんです。法的に処理されていれば、直接の当該住民の意思、快適に暮らす権利を無視してよいということにはなりません。法律は本来、国民や市民、住民を守るためにあるのではないでしょうか。当請願、請願事項もマンション建設を一方的に中止を求めているのではなく、十分な議論をし尽くされ、地域にふさわしい方向で、住民、議会、行政の十分な合意で手続きが進められますようにとの内容にもなっています。市議会が開発会社の立場に立つのではなく、地域住民、市民の立場に立つことを求めて、本請願への賛成討論といたします。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論を終わりました。ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、請願第1号「今宮南地区建設予定の高層マンションの審議に関する請願」を採決いたします。 本請願を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者少数であります。 よって本請願は不採択と決しました。 この際、暫時休憩をいたします。     (午後3時15分 休憩)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     (午後3時40分 再開) ○議長(中川善夫君) これより休憩前に引き続き会議を開きます。 この際、おはかりをいたします。本日の会議時間は議事の都合によりあらかじめこれを延長いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ご異議なしと認めます。 よって本日の会議時間は延長することに決定をいたしました。 次に、日程第56、「常任委員会の所管事項に関する事務調査の件を議題」といたします。 本件については、各常任委員長から別紙、お手元にご配付いたしております常任委員会の所管事項に関する調査事件一覧表のとおり、平成14年3月31日まで、閉会中も調査いたしたい旨の申し出があります。 お諮りいたします。各常任委員長の申し出のとおり決定いたすことにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ご異議なしと認めます。 よって常任委員会の所管事項に関する調査事件一覧表のとおり、閉会中も調査に付することに決定いたしました。 次に、日程第57、議員提出議案第3号「水と緑の健康都市にかかる処理策の見直しを求める意見書」を議題といたします。議案を朗読いたさせます。事務局長 中野 豊君  (議案朗読) ○議長(中川善夫君) 提案者を代表して北口議員から提案理由の説明を求めます。21番 北口和平君 ◆21番(北口和平君) ただいま上程されました議員提出議案第3号「水と緑の健康都市にかかる処理策の見直しを求める意見書」について、提案者を代表いたしまして提案理由のご説明を申し上げます。なお、説明につきましては、まことに勝手ながら本文朗読をもってこれにかえさせていただきますので、ご了承賜りますようお願いをいたします。 議員提出議案第3号    「水と緑の健康都市にかかる処理策の見直しを求める意見書」 水と緑の健康都市は、大阪府総合計画と連携を図るべく、昭和60年11月「第三次箕面市総合計画」に位置付けるとともに、平成8年12月に本市と大阪府において基本協定を締結し、今日まで信義と相互協力のもとに事業を推進してきたところである。 また、地元住民にあっても、地域課題の解消と地域の活性化等の切なる願いを込めて積極的に協力されてきた。 しかし、大阪府はこの様な状況にもかかわらず本市に事前協議もなく、また、地元との合意形成を図ることなく、今回一方的な処理策を公表されたことは、住民の混乱を招き、かつ、今後の関連事業への支障も懸念され、誠に遺憾である。 今回の処理策については、オオタカの営巣による環境保全にかかる見直しは一定理解するが、事業の収支採算性等を理由に当初計画どおり実施しないことについては認めることはできないし、都市計画法の理念や目的からも理解しがたい内容であり、かつ、乱開発が懸念されるなど当初計画と比較すると劣悪な都市環境となることは明らかである。 よって、大阪府においては、今日までの経緯等を深く認識され、公表された処理策を一旦白紙に戻し、本市など関係者と信義に基づいて誠実に協議するとともに、地元住民、地権者の理解が得られるよう見直しされることを強く要望する。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成13年3月28日                  箕面市議会 以上のとおりでありますので、何とぞよろしくご審議の上、ご採択賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(中川善夫君) これより質疑に入ります。 質疑の通告がありますので発言を許します。16番 布 邦夫君 ◆16番(布邦夫君) ただいま上程されました議員提出議案第3号に対し質問を行います。 すでに、この水と緑の健康都市建設に係る大型公共事業と大阪府の見直し案については、斉藤議員の代表質問及び私が、建設水道常任委員会での質疑や討論を行ってきたところであります。今日、大型公共事業に対する国民的な批判が高まり、全国各地でのむだと浪費による破綻が広がり、国や自治体で見直しが進められています。この水と緑の健康都市について、自然環境の保全、府や市の財政負担、住宅需要状況などから一貫して反対してきたところであります。こうした住民と日本共産党の府・市議会などを通じての批判のもとで、大阪府は、2月5日に負の遺産見直しの一環として縮小案を示してきたところであります。その背景に、6年後には累積赤字800億円で、再建団体転落の恐れとオオタカの営巣の必要性が確認され、保全の必要性から縮小案が出てきたところであります。 さて、この意見書では、オオタカの営巣による環境保全に係る見直しは一定理解すると述べていますが、これはオオタカ保全地52ヘクタールは中止をしても、残地は開発を進めよ、あるいは縮小案を見直せということであります。私は、環境保全を全面理解するならば、保全地を大量に通過する車両などを考えるなら、止々呂美東西線及び周辺道路、止々呂美吉川線残地での将来の区画事業を認めることは、環境保全に理解する立場ではないと考えます。提案者の見解を求めるものであります。 次に、意見書では、事業の収支採算性等を理由に実施しないことについては、認めることはできないと述べています。大阪府の試算による保全地を除いた地域での開発を進めると958億円の損失、府の見直し案では、全部売却できたとして761億円の損失となるとしていますが、意見書に示されている見直し案では、この間の損失が考察されるわけであります。当初計画段階平米当たり14万5,000円、今日の地価想定6万4,000円に疑義が生じるとしても、今後地価が大幅に上がるとは考えられません。そうであるならば、この財政破綻の状況のもとでさらに最大200億円にも増えていく損失をだれが負うべきなのか、見解を求めるものであります。 あわせて、損失がもし減少すると言うのなら、その根拠を明確に示されたいのであります。市長はさきの委員会で、私の質問に土地単価の設定に疑問の見解を述べていました。同趣旨ならその問題点の根拠を示していただきたいのであります。 私は、この開発地域の保留地が全部売却できないとするならば、その損失はもっと増大すると考えられ、この際に全面撤退する方向こそ、大阪府も箕面市もとるべき道であると考えるものであります。この点での見解を求めるものであります。 次に、意見書では、都市計画法の理念や目的からも理解しがたい内容であり、かつ乱開発が懸念されると述べています。この根拠と、想定される具体的な問題点についての見解を求めるものであります。 次に、大規模開発については、環境、財政、住民要求から検討を加えなければなりません。第三次総合計画の時点からこの開発については反対の意思を示してまいりました。また、大阪府政の場でもこの開発に係る民間業者との癒着の疑惑、当時の大阪府知事の率直な批判的な見解などを示しながら、この開発に係る問題点が追求されてきたところであります。本市議会でも、この開発と箕面市への環境保全、住宅、災害対策、財政問題、地元要求の実現などを通じての落差をあげながら、私も追求してきたところであります。とりわけ、バブルが崩壊したもとでこの事業の中止、抜本的見直しを求めてきました。ところが府や市の行政はもとより、本意見書を提案されている皆さんや皆さん方の先輩の諸氏はただひたすらその推進を求め、今日の府財政の破綻をもたらす状況を生み出してきたのではありませんか。こうした府や市の責任、皆さんの責任をどのように認識されているのか、明確にお示しください。 最後に、この意見書に、一方的な処理策を公表された、と述べています。平成8年12月11日に交わされた水と緑の健康都市開発事業に伴う基本協定書では、相互協力して、本事業及び関連事業の推進に努めると述べ、疑義の生じた事項については別途協議を行うとも述べていながら、こうした手順を放棄してのマスコミや府議会での一方的な基本的事項の発表は遺憾だと、私も同感であります。こうした立場を許すなら、五省協定などに基づく制度の適用、費用負担の方向及び時期などについても、いつほごにされるかわかりません。かかる点では大阪府に対して指摘しなければならないと考えるものであります。 また、地元の皆さんが望まれています一部の問題点を除いての地元要望26項目の早期実現と、大型開発に頼らない農業を生かしたまちづくりには共同して取り組みたいと思います。この点についての提案者の見解もあわせてお聞かせください。 以上であります。 ○議長(中川善夫君) ただいまの質疑に対する答弁を求めます。21番 北口和平君 ◆21番(北口和平君) 詳しく説明を申し上げたつもりでございますが、布議員さんのご質問にお答えをいたしたいと存じます。 まず、環境保全への一定の理解を、という形での質問でございますが、水と緑の健康都市は、平成7年の環境影響評価において事業区域内でのオオタカの営巣は確認されておりません。また、平成8年2月に当初計画のとおり、市議会の承認等を得て都市計画決定がなされたわけであります。その後、平成9年3月に事業着手をされるとともに、同年5月から環境影響評価を踏まえ、専門調査委員による環境調査の実施がなされまして、平成9年、また10年はオオタカの営巣も確認はされなかったわけであります。平成11年2月に水と緑の健康都市内でオオタカの営巣が確認されたのであります。このオオタカの営巣は新たに発生したもので、事業着手時には予測のできなかったものであります。オオタカは絶滅の恐れがある国内の希少野生動物として指定されております観点から、保護の必要性は周知の事実でありますことから、オオタカ営巣に伴う環境保全による事業見直しは理解できると申しておるわけであります。 それから、つきましては、乱開発が懸念される根拠は、ということでございますが、今回の処理策では、未造成区域は市街化区域のまま幹線道路の整備が進み、換地を受けることになるわけであります。都市基盤の整備やまちづくりの担保性がなくなってしまいます。よって個別開発などが起こり、乱開発の予想がされるわけであります。やはり、総合的かつ一体的なまちづくりが図ることができなければ、劣悪な都市環境となることは懸念されるのであります。ましてや、この水と緑の健康都市は、余野川ダムと一体的に整備することを前提に事業が進められております。ダム完成後に造成工事等を行うとなれば、ダム本体への影響、また発破・掘削等の制限、水源地であるダム湖水への水質の汚濁等々が考えられます関係から、未造成区域を中心に開発規模がさらに小さく、ミニ開発が予想されるわけであります。よって劣悪な都市環境となることは明らかであります。そもそも、こういった事態を未然に防止するために公的開発として事業化したのであり、これは逆行するものであると言ってもはばからないと存じます。 それから、見直しに係る収支採算性の見通しと市民負担の関係についてということでお尋ねございますが、大阪府が公表いたしました処理策における整備後の土地の単価は、当初計画より半額以下に設定されておるわけであります。約4年間でこれほどの地価下落があったとは考えられないのであります。平成9年3月、事業着手以後、予想もできないほどの社会経済情勢の変化があったとも考えられないし、周辺地価の動向から考えますと、事業縮小に向けた収支採算上の帳じり合わせとしての計算した単価としか、判断せざるを得ないのであります。したがって、今回の処理策での見直し単価の根拠に算出された収支採算性は納得できるものではなく、今後の大阪府と箕面市の協議の中で収支採算性の見通しを明らかにすべきであると考えるのであります。 また、今回の処理策は、地権者と本市などに新たな負担を求めようとしているものでありますが、地権者や地元に混乱を招いておりますとともに、本市の財政状況からも、当然のことながら市議会として認めることはできないのであります。 また、都市計画の理念という観点でお尋ねでございますが、先ほどの請願第1号の折、増田議員が述べられましたように、都市計画は農林漁業との健全な調和を図りつつ、健康で文化的な都市生活及び機能的な都市活動の確保と、そのための適正な制限による土地の合理的な利用を基本理念としているのであります。都市計画の中でも、水と緑の健康都市の市街地整備事業は、地域の発展を計画的に誘導し、都市生活や都市活動が安全で快適かつ機能的に行えるように、秩序ある都市基盤整備と、適正かつ合理的な土地利用が、面的、総合的に実現できる事業であり、今後も良好な都市環境の形成を図り、国土の均衡ある発展と公共の福祉の増進に寄与する役割は大きいのであります。大阪府は、水と緑の健康都市事業の事業主体でもあり、みずから模範を示すべき立場と責務を負っていることからも、今回の処理策は都市計画法の目的や理念からも理解しがたい内容と言えるのであります。 以上、ご答弁といたします。 ○議長(中川善夫君) 16番 布 邦夫君 ◆16番(布邦夫君) ご答弁をいただきましたが、基本的には私の質問の趣旨に十分答えられておらない、こういう点で再度質問させていただきます。 第1点目の環境保全の点では、オオタカが営巣しているということで、一定の見直しがされておると。本来、「一定の」という表現では、これは理解をされているようでありますが、私は、かかる環境問題ではこうした事実に基づいて全面的な理解、これが必要ではなかろうかと、さすれば、保全地を大量に通過しかねない車両の問題、あるいはそれらに関連しての東西線や止々呂美吉川線、残地での区画事業、こうしたことを認めることが、こうした環境を大きく損ねる。そして、オオタカそのものへも大きな被害を与えかねない、こういう状況だと考えているものであります。だから、この点で全面的な撤退こそ求める環境保全の立場ではなかろうかと、このように思うわけであります。この点での再答弁を求めるものです。 2つ目には、単価をどれだけ見ていくか、こういう点でありますが、今の答弁者は、まさに4年間で半減以上なった。6万4,000円になった。これの単価は帳じり合わせの金額でなかろうかと、こういうまさに無責任極まりないご答弁でありました。また、もしそれが事実であるとすれば、大阪府知事とは一体いかなる存在なのかなと、こういう疑問視さえするわけであります。これではまさに、大阪府そのものに対しても大きな疑念の意思を示さざるを得ないものであります。しかし本事業は、単にこの指摘されておられますように、4年間における地価下落の問題でこのような状況になったのではなく、すでにさきにお話しいたしましたが、第三次総計、この時点で、この大規模開発を促進していく、こういう方向が打ち出され、その後住都公団が抜け、大阪府がかかわってきたわけであり、単に4年間の土地下落にかかわらず、この土地単価はずっと前から多額の値段で、14万5,000円と、こういうような値段で設定され、そしてバブル後も見直しもなく今日に至り、今日時点では大阪府が多くの担当者のもとで積算した6万4,000円になって、これでは採算合わない、こういうことでありますから、帳じり合わせだと言うのならば、その根拠、そしてこれに基づく数値の誤りの背景、これらを明らかにしていただきたいと思うものであります。 最後に、私どもはこうした今日の時点で、当初から追求してまいりました多くの問題点を抱えております。そして今日、府民や日本共産党の府や市での議会内外など追求を通じて今回の見直し案がされてきたわけでありますが、ところが、一方これを推進してきた皆さん方の責任というものをどのように認識されているのか。この点での皆さん方の率直な見解、これを求めるものであります。 最後に、大阪府のこうした一方的な処理策に対する対応、そして地元の皆さんとも共同して、本当に開発に頼らないで農業を生かしたまちづくり、さらには地元要望、26項目の共同での実現のための取り組みについての見解についてもあわせてお聞かせください。 以上であります。 ○議長(中川善夫君) ただいまの再度の質疑に対する答弁を求めます。21番 北口和平君 ◆21番(北口和平君) 再度の質問にお答えをいたします。 環境保全への一定の理解という形での再度のご質問でございますが、いわゆる先ほどから説明でも申し上げましたように、基本協定を結んだ上でのこうした事前に予測できなかった状態が、その事業途中から発生したというような状況の中での考え方を申し述べております。この環境保全につきましてですね、大阪府が公表いたしました処理策の考え方、いわゆるオオタカの保全策を実施することによって、事業採算性に相当程度の影響が出ることに明らかになったとしているがと、処理策根拠となっている整備後の単価、いわゆる先ほど布議員も申されましたように、当初計画では14万5,000円(平米当たり)、処理策後は6万4,400円(平米当たり)、これは造成区域でありまして、当初計画の44.4パーセント、また造成区域は6万4,400円(平米当たり)、未造成区域は2万1,400円(平米当たり)、当初計画の14.8パーセントという見方でありますので、そうしたことにつきましては大阪府のですね、財政破綻を回避するため、当初計画と比較して劣悪な都市環境となるような事業収束を図ろうとしており、居住環境や行政サービスの低下などは必至でありますと、将来に向けた負担を考える府民・市民にとって望ましい解決策ではないこと、と申しておるわけであります。 それと、いわゆる地方公共団体の責務ということについてお尋ねでございますが、「地方公共団体は、都市の整備、開発その他都市計画の適正な遂行」する義務があると、大阪府は府下市町村に対しても適正な遂行に向け指導する立場があるということでございます。 他のことにつきましては、認識の、見解の相違もございますので、以上答弁といたします。 ○議長(中川善夫君) ほかに質疑ありませんか。(“議長”の声あり)25番 八幡隆司君 ◆25番(八幡隆司君) 昨日通告締切がありましたのに、急きょということで非常に申しわけありません。ただやっぱり1点だけちょっとわからないことが事務的にありますので、その点だけ単純にお答え願いたいと思うんですけれども、本当に今回の大阪府の処理策については、わが箕面市議会としては全会一致でもってですね、この一方的処理策を白紙撤回し、箕面市との協議をということで願うわけであります。ただ、その場合に先ほどの議論でもあったように、これをどんどん推進していくのか、また撤退するのかということについては、個々の議員の意見も分かれるところでありまして、全会一致でいくならば、この処理策についての白紙撤回をし、何としてでもですね、議会が全会一致で大阪府に再協議を求めるということがいいんではないかとは考えたんですけれども、お聞きしますと、この修正案というものも出されましたけれども、後半の部分が、やはり推進という部分が入りましてね、私自身も大いにこの文が入ってるために悩むところはあるんですけれども、その全会一致をめざし、その前段の部分にとどめるということと、後半の部分のやっぱりこれは入れとくべきだいうところの見解についてどういうふうな、提案者からの見解があったのか、その点だけ改めてお伺いをいたします。 ○議長(中川善夫君) ただいまの質疑に対する答弁を求めます。21番 北口和平君 ◆21番(北口和平君) 八幡議員さんからのご質問にお答えいたしたいと存じます。 まず、この計画につきまして、本来議会が一致して事に当たるのが望ましいわけであります。当然お願いをしているのがそこにございます。やはりこうした今日までの経過、経緯、また協定というもののある中で、やはり一方通行的なこういう処理策の発表に対しましてですね、環境ということにつきましては一定の理解はするものの、それは都市計画法によって、やはり市街化区域ともうなっておるわけですね。ですから、いずれも開発が可能な区域となっておるわけですね。だからこういういわゆる郊外と申しますか、こういう中にありましての住宅地開発は、スケールメリットがなければまちとしての機能がなされない、こういうことが一つございます。そういうような意味合いから、一たん白紙撤回をしていただいて、白紙に戻して協議をしてですね、いい方向づけをしようやないかというのが、申し述べている趣旨でございますので、ご理解いただきたいと思います。 以上、答弁といたします。 ○議長(中川善夫君) ほかに質疑ありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますのでこれにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ご異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定をいたしました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので順次発言を許します。16番 布 邦夫君 ◆16番(布邦夫君) まず最初に述べておきたいことがあります。従来、箕面市議会は意見書採択に当たっては、全会派一致したものだけを採択する慣習でありました。ところが昨年の改選後の議会で、その慣習を破って自民党、公明党、民主党などが幹事長会議に多数決制を持ち込み、さらに最近は、幹事長会議で可否同数の場合は会派所属議員数に応じた表決権に切りかえて、多数会派の意のままの意見書が採択されるように、ルールを変えてしまいました。この意見書は、議会内6会派中4会派がごり押しで箕面市議会の名で採択しようとする、最初の意見書であることを、まず初めに指摘しておきます。 私は、ただいま上程された、そして質疑を行ってきました本意見書に反対するものであります。質疑を通じて明らかになった点は、これまで自然保護や行財政の上から、この開発の中止や抜本的見直しを求める府民や、日本共産党の運動や、議会内外での取り組みのもとで、大阪府も一定の見直し案を発表せざるを得ないもとで示された案を、さらに改悪、促進しようとするものであります。全国的に粘り強い住民運動や、国・地方自治体における大型公共事業が中止、抜本的見直しが行われていることはご承知のとおりであります。本開発事業も、わが党が当初から問題点を明らかに示しながら、中止、抜本的見直しを求めてきたもとで推進されてきたところであります。とりわけ、銀行やゼネコンによるバブルが崩壊したもとで、社会構造とも相まって今日の事態になることは容易に推定できたものであります。 ところが、本意見書はこうした多くの問題点を持ちながらも、見直しをせざるを得ない状況にもかかわらず、事業をさらに拡大・促進しようとするものであり、容認できません。しかも今日の重大な事態を招いた皆さんの責任すら明確にしようとさえしていませんし、その責任を遠き将来の展望のない土地高騰に立脚したものであります。今、大阪府がとるべき道は、すべての資料を明らかに示し、全面中止を含めて取り組みを進めることであります。地元住民の皆さんが大型開発に依存しなくても農業や新たな展望の持てる事業を考えながら、暮らしと経営、教育条件の整備などに共同して取り組むことであります。これらを理由に、本意見書の提案に反対するものであります。あわせて、大阪府の一方的な見解についても、さきに述べた立場からの改善を強く求めたいと考えます。 以上であります。 ○議長(中川善夫君) 18番 上田春雄君 ◆18番(上田春雄君) ただいま上程されました議員提出議案第3号「水と緑の健康都市にかかる処理策の見直しを求める意見書」に賛成し、大阪府が一方的な決定をしたことに憤りを感じつつ、以下その理由を述べます。 水と緑の健康都市は、止々呂美地域の地元住民が、地域課題の解消と地域の活性化などの切なる願いを込めて、昭和40年代に宅地開発をすることを条件に、地元総意で土地を処分したことが始まりです。その後30年以上経過した現在においても、止々呂美地域は人口の減少に伴い、子どもの減少や高齢化、過疎化が進み、教育、医療、産業育成などの問題がますます深刻化している状況のもと、地元の悲願である水と緑の健康都市が事業化され、本格造成工事が進み、地元住民はまち開きに大いに期待されるとともに、関連プロジェクトである国道423号バイパス事業、余野川ダム事業、さらには第2名神自動車道事業に、積極的に協力されておられます。また、私どもも理事者とともに地元の切実な思いを受けとめ、乱開発の防止と広域的な観点からの防災面や、交通、住宅環境などに十分配慮した公的機関による良好な都市基盤をつくり、かつ、本市のまちの新しい活力の創造を図るまちづくりとして、大阪府と相互協力のもと、水と緑の健康都市事業を推し進めてきたものであります。 しかし、大阪府の公表した処理策は、縮小理由としてオオタカの営巣による環境保全を全面的な理由としていますが、その実は、大阪府の危機的な財政状況を解消するため、事業の収束を図ろうとしていることは、まちづくり事業の撤退や、本市に新たな財政負担を求めていることからして明白であり、本市にとっては重大な問題であります。この処理策のまま事業が進められると、大きくは3点の問題点があります。 第1に、造成区域が約62ヘクタールという、中途半端なスケールのまちが形成され、既成市街地と離れたニュータウンをつくる場合の最低必要条件であるスケールメリットが生かせないため、関連公共公益施設の整備に非効率な行政投資を強いられるだけでなく、居住される住民への行政サービスも低下するなど、地域の発展が望めないものであります。 第2に、未造成区域は、幹線道路の整備のみで換地を受けることになり、その土地を利用するため乱開発やミニ開発が懸念され、当初計画と比較すると劣悪な都市環境となることは明らかであります。 第3に、宅地の処分単価の見直しにより、減歩率は造成区域で79パーセントという高率かつ小規模地権者を集約することにより過小宅地となるなど、良好な住環境が確保されないとともに、地権者の混乱を招くものであります。さらに大阪府は、地元が平成13年1月に住民全員の署名を添えて事業の早期完成を要請したにもかかわらず、地元の合意形成を図らないまま処理策を公表したことにより、地元は大変な混乱を招いており、今後の関連事業の推進にも影響を及ぼしかねないものであります。今後大阪府は、処理策の確定に向け9月を目途に一定の結論を得るため、本市や地元地権者にこの処理策を強引に押しつけ的な協議を進めることが推測できます。これからの5か月間は極めて大切な時期であると考えており、本市との信義、誠実な協議と地元住民の意向を尊重する立場から、議案のとおり大阪府に対して早急に処理策を一たん白紙に戻し、真摯な見直しをするとともに、地元住民、地権者の理解が得られるように、議会も理事者と一丸となってこの難局を乗り越えていく決意を表明し、議員諸氏のご賛同を期待し、賛成討論といたします。 ○議長(中川善夫君) 以上で通告による討論を終わりました。ほかに討論はありませんか。(“議長”の声あり)3番 増田京子君 ◆3番(増田京子君) 無所属クラブの増田京子です。ただいまの質疑及び討論をお聞きいたしておりまして、やはり私たち無所属クラブの考え方を示す必要があると判断いたしまして、通告なしではありますが、議員提出議案第3号「水と緑の健康都市にかかる処理策の見直しを求める意見書」について、反対の立場から討論に参加させていただきます。 私たち無所属クラブも、2月5日に大阪府が示しました水と緑の健康都市の処理策、造成区域縮小案につきましては、代表質問でも述べましたように、賛同できるものではないと態度表明させていただいております。そして今回の意見書につきましても、処理策について遺憾に思うという点につきましては一致を見出せるということで、内容の修正ができるのであればと、幹事長会議で修正案を提案させていただきました。しかし、残念ながら受け入れられませんでした。そして、ただいまの質疑をお伺いいたしましても、内容的にやはり賛成できかねるという点で、この意見書に反対の理由を述べさせていただきます。 今も質疑がいろいろされましたが、今回の意見書は、事業収支、採算性などを理由に、当初計画どおりに実施しないことは認めることができない、とありますが、今の府の財政状況、特に企業局の財政状況が破綻に向かっていることは、多くの人が認めているところです。箕面市にとりましても、当初計画そのものを進めることは、固定資産税や市民税が入るメリットより負担の方が大きくなることは、だれが見ても明らかではないでしようか。そして3月18日に新聞記事に、「関空また誤算、府企業局資金難で不足300億円、税金で穴埋めか」とありました。2002年度には資金が底をつき、財源不足に陥る企業局はただいま廃局が検討されている状況です。残る返済金などの約300億円は、約20年後まで毎年に分けて支払いが続くとのことです。つまり税金が投入されるわけですが、大阪大学大学院財政学の教授で、箕面市の次期総合計画の審議委員でもあられました跡田直澄さんが、「バブルが崩壊した時点で、こういう事態になることは十分予想された。抜本的な手を打たないまま企業局の債務を膨らませ続けたことが招いた結果だ」と言われておりました。予測できないことだと言われますけれども、私はこの水と緑の健康都市の開発につきましては、箕面市もその時期に抜本的な見直しをする責任があったと考えております。その立場からもこの意見書には賛成できないのです。 そして、今回の府の示す処理策には乱開発が懸念されるなど、当初計画と比較すると劣悪な都市環境となることは明らかという点は、先ほども種々具体的に例を挙げられまして言われましたが、確かに私も今の処理策ではそのような欠陥があることを認めますが、しかし、意見書の公表された処理策を一たん白紙に戻すということが、私たちが望む廃止案が盛り込まれていず、処理策を白紙にするということは、当初案へ戻すということになります。この財政難のときに、当初案に戻すことは到底無理な話で、賛同ができないのです。 そしてまた、いま説明がありましたが、土地価格設定に疑問があるとのことですが、確かに今回いろいろ処理策を示されている数字というものに、私も疑問を抱いております。財政的にこのオオタカ保全を考慮し、現事業計画どおりに進めた場合、958億、処理策591億マイナスXプラスY、そして廃止案試算701億と、数字を府は示しておりますけれども、先ほどの跡田直澄さんも処理策は廃止案試算を上回るだろうと言われております。つまり、701億を上回るだろうと言われておるんです。しかし、私も代表質問で発言させていただきましたが、廃止案の試算には、工事がされない案であるにもかかわらず、処理策と同じ内容の金額が盛り込まれているんです。それらを省くと廃止案は400億円以下におさまります。また、オオタカ保全策に基づく見直しは理解を示すとのことですけれども、今回オオタカ調査委員会が示した案には、どこが主体となってこれからのオオタカを保全していくのかということは、一切まだ示されておりません。企業局が廃止になれば、それこそ、どこがこのオオタカを保全していくのでしょうか。また、そのような具体的な保全策が十分示されていないこともつけ加えておきたいと思います。 このような財政のこと、環境のことを考えて、廃止案を含めて検討する必要があるのです。そしてただいま止々呂美の方たちの地元の活性化策もありましたけれども、先日、3月の21日に鳥取県中部三朝町に計画されていたダム建設中止に対し、公的支援として地域振興計画が示されました。画期的な案ですので、少しご紹介したいと思いますが、この計画は鳥取県が建設主体となり、総事業費230億円の多目的ダムとして1995年、地元自治会が計画受け入れを決めました。が、県は昨年の4月に公共事業の見直しの一環として、治水効果が低く投資効率が悪いと中止を決定しました。それに伴い、地元の要望を聞きながら作成した地元の振興計画が今回認められたのですが、その内容は、公共事業の中止に伴い住宅の改修費への助成など、地元や住民への公的支援が全国で初めて盛り込まれているのです。住民がこれからも地域に住み続けて活力を取り戻せるようにと、今後5年間で総額168億円をかけて、ダムにかわる治水対策の河川改修や道路の整備などを進める計画です。そのうち地元住民同士による地域活動に年間2,000万円が交付されるなど、直接補償的な事業費用は4億8,000万円が予定されております。 鳥取県の片山知事は、地域に住み続けてもらうための措置、今後公共事業中止後の地元対応のリーディングケースになればと思う、と発言されております。62ヘクタールまで開発されてしまった水と緑の健康都市は、事業は進むも地獄、やめるも地獄と言われますが、果たしてそうでしょうか。確かに鳥取県の例を見てもわかりますように、何をしてもお金はかかりますが、現状をきっちり把握し、将来を見据えた判断を行えばそのお金は生きてくるでしょう。このような内容を含む廃止案の検討が必要なのです。今後私たちは、廃止案を含む検討協議の場の設置を提案し続けることを申し述べ、この意見書の反対討論とさせていただきますが、最後に、この3月17日にメイプルホール大ホールで行われました山麓保全検討委員会主催の「山の楽校・本日開校」のイベントの中で報告のあった、小学生の作文を紹介したいと思います。 その作文は、山で遊んだことや、また山にいる動物たちとの出会いにふれたことを中心に書かれていますが、その締めくくりにはこうあります。原文をそのまま読ませていただきますが、「ロールプレイという授業がありました。ロールプレイでは、『山を切り刻んで住宅をつくるか』という題でやりました。反対派と賛成派で意見をぶつけ合いました。箕面の山の将来像は、世界で一番美しく、動物がいっぱいいてほしいのと、大人になっても昔の山でいてほしいと思います。これからは山を大切にしていきたいと思います。」止々呂美小学校6年生がこのような発表をしました。私たちは何を残せるのでしょうか。皆様の賢明なご判断を期待いたします。 ○議長(中川善夫君) ほかに討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより、議員提出議案第3号「水と緑の健康都市にかかる処理策の見直しを求める意見書」を採決いたします。本案を原案どおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(中川善夫君) 起立者多数であります。 よって本件は原案どおり採択されました。 なお、ただいま採択されました意見書は直ちに関係要路に送付いたしたいと思いますが、個々の送付先につきましては議長にご一任願いたいと存じます。 次に、日程第58、「一般質問」を行います。質問の通告書が議長の手元まで提出されておりますので順次発言を許します。まず5番 上島一彦君 ◆5番(上島一彦君) 自由民主党会派の上島一彦でございます。議長のお許しをいただきましたので、事前に通告いたしました大綱2点についてご質問いたします。 まず初めに、行政改革にかかわる民間委託についてお伺いいたします。さきの代表質問において、わが自由民主党会派を代表して北口議員から民間委託の促進についてお尋ねをいたしておりますが、その後の文教常任委員会などの議論を踏まえ、そのうち特に学校給食の件に絞ってお伺いいたします。 なお、事前通告のうち、総合運動場の民間委託については都合により取り下げます。 箕面市行政改革推進計画案によりますと、行政改革緊急行動指針に示されているように、少子・高齢化社会の進展、情報通信技術の高度化をはじめ、国際化社会や環境問題への対応など、今日の社会的・経済的な課題にかんがみ、それに伴う行政需要は質量ともに増大し、複雑化の一途をたどっています。これに対し、従来の行政システムでは組織的・財政的に対応できず、今後の構造的な変革が迫られています。さらに本市の財政は、市税収入の伸び悩みや競艇事業収入の大幅な減少に伴い、収支の悪化が顕著となっています。また、財政運営の目安となる経常収支比率も95パーセントを超えるという危機的状況となり、財政健全化計画においても平成15年までに約269億円の財源不足が生じると試算されています。 このような状況の中で、市民サービスの最大化の実現を図るためには、民間活力の導入を含めた構造改革を積極的に推進し、財政の健全化を高め、さらに時代に適合した簡素で効率的な行財政運営システムを緊急に確立する必要があります。わが自由民主党会派は、行政改革を積極的に推進する立場から、改革の内容及び成果目標を市民の前に一層明らかにすることを理事者に求めるとともに、行政改革の実効性をさらに高めていきたいと考えております。その観点から、現在教育委員会が推し進めようとしている学校給食調理業務の民間委託について、以下の3点についてお尋ねいたします。 まず第1点目に、給食調理業務を委託するに当たり、これまでの課題や給食調理業務の範囲など、基本的な考え方をお示し願います。 第2点目に、本市が給食調理業務を民間委託した場合、先進地事例と比較した上でどのようなコスト計算をされているのか、お伺いいたします。 第3点目に、箕面市が先駆的に取り組んできた食物アレルギーなどの除去食についても、委託後も従来どおり継続実施されるのか、保護者の方が不安を抱かれています。今回の調理業務委託を進めるに当たり、学校、保護者にも丁寧に説明の上、理解を求めていくべきであると考えますが、その具体的な時期、方法についてお示しください。 次に、散乱ごみ問題対策として、アダプト・プログラムの導入についてお伺いいたします。現在わがまち箕面市では、市内各地域での道路、公園、河川敷などで、ボランティアの市民、各種団体、まちづくり協議会による清掃美化活動が実施されています。しかし、長年市民による清掃美化活動が継続実施される中で、一向に改善されない空き缶、たばこのぽい捨て、ペットのふん放置、違法看板、ビラなどに悩まされているのが実情です。美しい箕面のまちを次の世代に引き継ぐのが私たちの役割です。全国の各都市では、罰則規定を盛り込んだぽい捨て禁止条例などを制定していますが、罰則の実効性に疑問が残るなどの問題点を抱え、散乱ごみ問題の決定的な解決策になっていないのが現状です。本質的に多くの市民がまちの美化に対するモラルを高めることが重要であり、そういった意味でも市民ボランティアと行政が二人三脚で進めていく新しいタイプの環境美化システムとして、アダプト・プログラムの箕面市での導入に期待が寄せられるものと考えます。 アダプト・プログラムは、1985年、アメリカのテキサス州で始まったハイウェイわきの散乱ごみの回収を目的としたアダプト・ア・ハイウェイにその起源を発します。その後、散乱ごみの回収の対象はハイウェイだけでなく、一般道路、公園などあらゆる生活空間に広げられていきました。このプログラムは瞬く間に全米各地に普及し、現在では48の州で取り組んでいます。1999年オクラホマ州における全米に向けた調査によると、誕生以来15年で9万グループの活動が確認され、アメリカではすっかり市民に定着するようになりました。散乱ごみ対策は今や地球規模の課題であり、日本でも同様、頭の痛い問題ではありますが、環境美化に取り組む公益法人である社団法人食品容器環境美化協会により、日本の実情にあわせてアレンジされた日本版アダプト・プログラムが開発されました。 アダプトとは養子縁組の意味で、ボランティアとなる市民や地元企業が里親として一定区画をみずからの養子と見なし、定期的に清掃し、面倒を見るやり方です。対象とする場所として、散乱ごみが絶えない一般道路、公園、駅前、商店街、河川敷などが考えられます。また、それらの場所では緑化なども取り入れた快適な環境づくりへの発展も考えられます。さらに、プログラムを円滑に進める上で、里親である市民・地元企業と自治体が役割を分担し、協力体制を整えるパートナーシップが大切となります。里親の役割として清掃活動、花壇の手入れのほか、違法広告物の撤去、ぽい捨て防止啓発グッズの配布などが考えられます。一方で、自治体の役割として清掃用具の提供、ユニホーム・帽子などの提供、ボランティア保険への加入、ごみの回収、道路・公園などの管理者との調整のほか、里親の表彰などが考えられます。また,ボランティア活動とはいえ、市民、地元企業と自治体が役割分担を明確にし、一定期間持続的な美化活動を行う上で、簡単な合意が必要です。適切な合意書の作成は、里親・自治体の双方にとってメリットとなります。さらに一定区画の里親となっている印として、アダプトサインの掲示がプログラムの効果をより一層高めます。それぞれの地域にふさわしいロゴマークや里親名をサインボードに掲示することにより、地域のイメージアップやボランティアの励みとなるほか、来訪者の投げ捨て防止の啓発効果が期待できます。 人口3万7,000人の香川県善通寺市では宮下裕市長みずからがアダプト・プログラムの導入を積極的に推進したところ、市民から予想外の反響がありました。平成11年手始めに公園の里親を募集したところ、市内17カ所の公園の里親はほぼ1カ月で埋まり、次に道路の里親を募集したところ、翌年には1,800人を越えるボランティアが集まり、現在活動しています。計画を打ち出した当初は、市長は公園や道路の掃除までわしら市民にやらせるのかと、市民の一部からの批判も出たそうです。しかし、「これからの自治は市民でできることは市民でやってもらえませんか。どうしてもできないところは行政でやります。そして皆さんでご協力いただいたことにより得た予算を教育・福祉などに回して、税金の有効活用を図ります」といった市長の明確な方針を聞き、実際に美化活動が推進されるようになってからは、市民の批判の声は聞こえなくなったということです。それどころかアダプト・プログラムに参加する市民の声を聞くと、強制的でなく自由参加でできるのがこのプログラムのよいところ、掃除をした後の快感がたまらない。自分ではごみを捨てないという気持ちになるなど、活動を通じてボランティアの心が育まれてきました。 また一方では、大都市である大阪市でも、市民、事業者、行政の3者が一体となって、アダプト・プログラムに取り組んでいます。平成12年初めに、JR大阪駅周辺及び道頓堀、京橋の3カ所をモデル地区として実施に踏み切り、一定の成果を上げました。同年の秋以降は、大阪市ノーポイモデルゾーンとして7地区20カ所に美化重点箇所を増やしました。大阪市では参加しやすいシステムづくりを構築し、継続的な美化活動として定着させるためにアダプト・プログラムを重点事業として発展させようとしています。これら他市における先進的な取り組みも踏まえ、箕面市における散乱ごみ問題対策としてのアダプト・プログラムの導入についてお考えをお伺いします。 以上、大綱2項目にわたりお尋ねを申し上げましたが、理事者の明快な答弁を期待して私の質問を終わります。 ○議長(中川善夫君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。教育次長 清水朝一君 ◎教育次長(清水朝一君) ただいまの上島議員のご質問のうち、教育委員会所管に係ります学校給食の民間委託の考え方についてお答えいたします。 ご案内のとおり学校給食は、学校給食法にもうたわれておりますとおり、義務教育諸学校における教育の目的を実現するために、日常生活における食事について正しい理解と望ましい習慣を養い、学校生活を豊かにし、食生活の合理化、栄養の改善及び健康の増進などの理解を導く場であると認識しており、これを受けて本市においても児童生徒の心身の健全な発達を目的として実施しているところでございます。学校給食の委託に当たって、まず第1点目の課題や委託業務の範囲につきましては、箕面市行政改革推進委員会から平成10年2月に第5次答申が出され、その中で学校給食のあり方について最小の経費で最大の効果を図ることを目的に、民間委託化の提言を受けたところでございます。また市全体として、平成11年度に定年退職者不補充の方針が示され、その結果、平成12年度より調理員に欠員が生じてきております。 このような状況の中、教育委員会といたしましては、すでに民間委託が導入されている八尾市や東京都台東区等先進市も調査し、コスト面、サービス面に考慮しながら業務の効率化を図る方法を検討した結果、調理業務についての委託方法が最良と判断し、平成14年度より2校で民間委託することを方針化してまいったところでございます。 委託内容といたしましては、野菜類等の皮むきや洗浄等の下処理、煮炊き等の調理、喫食後の食器類の洗浄、清掃、翌日の準備等の委託であり、栄養献立の作成、食材の購入及び施設設備の衛生面の確保につきましては、従来どおり教育委員会で責任のもと実施してまいります。 また委託形態といたしましては、業務請負委託を考えておりますので、調理作業については事前の細かい指示書の作成や業務責任者との事前協議により作業の徹底が十分に図られるものと考えております。 次に、第2点目の民間委託した場合のコスト面についてでございますが、新規職員を採用した場合の人件費と、本市と同様の委託方式を導入されている守口市との委託料を参考に試算いたしましたところ、現在の直営と比べ、経費が約4割程度は軽減できるものと試算結果が出ております。また先進地である東京都台東区においても、調理業務の経費は従来と比べ3分の1から2分の1程度節減されているとのことで、いずれにしろ、最大の効果は大幅な経費の削減が図れるということでございます。 3点目といたしまして、食物アレルギー等の除去食と、委託するに当たって学校や保護者に対する説明についてでございますが、まず、食物アレルギー等除去食につきましては、現在は保護者からの申し出を学校長が受けた後、学校栄養職員を中心に教職員、調理員等関係職員が集まり、内容の把握や対応の子細を慎重に検討し対応いたしており、委託した場合におきましても、委託校へ栄養職員を優先的に配置して、栄養職員が事前に確認し、指示項目を作成することによって、食物アレルギー等の対応は従来と変わることなく実施できるものと考えております。 最後に、学校や保護者に対する説明につきましては、委託する内容、平成14年度に2校委託することを、すでに校長、教職員及びPTA代表で組織する献立作成委員会で説明させていただきました。今後は不安や疑問等を解消し、納得していただくため、各学校単位で丁寧に説明して回り、理解を求めてまいりたいと考えております。 今後とも従来から順次進めております校舎の大規模改修時に合わせ、衛生管理基準を充たしたドライ方式による給食室の改善や、より食事にふさわしいものとして磁器食器の導入を図るとともに、食材につきましても新鮮かつ低添加物の食材を厳選し、地元でとれた食材の活用や季節感のあるものを取り入れるなど、より一層給食の質及びサービスの向上を図ってまいりたいと存じておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 以上、ご答弁といたします。 なお、他の質問項目につきましては、所管部長からご答弁申し上げます。 ○議長(中川善夫君) 市民生活部長 大谷和雄君 ◎市民生活部長(大谷和雄君) 続きまして、散乱ごみ問題対策としてアダプト・プログラムの導入についてのお尋ねでございますが、緑豊かな自然環境を背景として発展をいたしておりますわがまち箕面にふさわしく、道路、公園、河川等において、ボランティアの市民、各種団体、まちづくり協議会等が従前より清掃、美化活動に取り組んでいただいているところでございます。また市民の皆様には、日常生活の中で生じるごみにつきましても適正排出に努めていただいていることにより、よりよい生活環境の保全につながっているところでございます。一方、行政におきましても、公共施設の管理運営においてそれぞれ所要の事務執行により適正管理に努めておりますが、ボランティア団体のご支援を得ることにより一層効率的な管理が図られることから取り組みを進めてまいりました。 取り組みの現状として、公園の管理につきましては、こども会、自治会、老人会等の公園愛護団体75団体により、98公園の清掃・除草や遊具の点検等をしていただいております。これらの活動に対し報償金制度を設けて活動の支援を行うとともに、箕面市市民総合災害補償規程の適用により、不測の事故に対し保険対応が図られるよう措置いたしてまいりました。これらの活動は、地域の人々が自由に参加でき、地域の人々が原動力となった仕組みであり、作業内容や申し合わせ事項を守りながら清掃活動を行うものであります。また活動を通じて公園が地域のコミュニケーションの場となり、地域に密着した施設としてより一層親しまれる結果を生んでおります。その他公園にはさまざまなボランティアの人々がかかわっておられ、これらが総合されて、市民ができること、市がすることの役割分担も徐々に組み立てられていくものと思っております。 また道路におきましても、ボランティアの方々により街路ますに花を植えたり、落ち葉の清掃など道路の美化に努めていただいております。 河川におきましても同様に、箕面鍋田川の清掃を市民団体、その他の河川におきましてもそれぞれボランティアで清掃美化活動がなされ、道路、公園、河川のいずれもごみの回収やごみ袋の支給等、今日では役割分担も明確となり、相互理解のもとで活動がなされております。 さらにクリーン作戦の一環として、市内一斉地域清掃の日を定めて地域清掃活動も実施いたしておりますが、これら清掃美化活動を支援するため、昨年6月には市民や市民団体が随時にボランティア清掃美化活動をされる場合のボランティアごみ袋の無料交付制度を創設し、現在40件を超える活動実績があり、心強い活動に感銘を受けております。これらの取り組みにもかかわらず、ご指摘のとおり、心ない一部の人たちによる空き缶、たばこのぽい捨て、ペットのふんの放置、違法看板の設置、ビラの貼付などにより、まちの美化が損なわれている現状もございます。 ご提案のアダプト・プログラムにつきましては、公園の清掃等の取り組みに類似点が見受けられますが、これまでの縦割り的な行政管理型から、行政と市民、地元企業が協力し合いボランティアとなる、市民、地元企業が里親として一定の場所をみずからの養子と見なし、定期的に清掃を行うなどの新たなシステムであり、緑化などを取り入れた快適な環境づくりへの発展も考えられるものと理解いたしております。ご指摘のとおり1985年に、アメリカテキサス州を発祥の地として現在ではアメリカ全土に定着し、また日本でも日本版アダプト・プログラムとして一部の都市に広がっている状況から、郷土愛が育むまち美化政策として効果が期待できるものであると考えております。 したがいまして本市におきましても、先進自治体の事例研究や、ごみのぽい捨ての未然防止策をも含め、関係課による協議を今後進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 以上、ご答弁といたします。 ○議長(中川善夫君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会とし、明3月29日午前10時から本会議を再開いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(中川善夫君) ご異議なしと認めます。 よって本日の会議はこの程度にとどめ延会とし、明3月29日午前10時から本会議を再開することに決しました。 本日はこれをもって延会いたします。     (午後4時58分 延会)--------------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。                箕面市議会議長    中川善夫                箕面市議会議員    増田京子                箕面市議会議員    松本 悟...